内容説明
地域の平和と安定に寄与した「日本方式」とは。1972年の日中国交正常化において実現した事実上の「二つの中国」のジレンマを解消する対中政策の枠組みについて考察する。
目次
序章 「二つの中国」と日本方式
第1章 「日本方式」の基本的考え方
第2章 「日本方式」の起源
第3章 中国に軽視されたオーストラリア
第4章 ASEANの先導役としてのマレーシア
第5章 「日本方式」を再現したフィリピン
第6章 多元外交を実現したタイ
終章 「日本方式」が意味するもの
著者等紹介
平川幸子[ヒラカワサチコ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、米国タフツ大学フレッチャースクール法律外交大学院で国際関係学修士号取得。2009年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。同年、博士(学術)号取得。2011年4月より現職。専門は、東アジア国際関係史、日中関係、中台関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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