シリーズ認知と文化<br> 言葉は身振りから進化した―進化心理学が探る言語の起源

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シリーズ認知と文化
言葉は身振りから進化した―進化心理学が探る言語の起源

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  • サイズ A5判/ページ数 384,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199433
  • NDC分類 801
  • Cコード C3311

出版社内容情報

言語の起源は動物の鳴き声ではなくジェスチャーにあった。刺激に満ちた大胆な仮説を、心理学・言語学・動物行動学などの豊富な研究例を基に、軽快な語りロで説く。

複雑で創造性に富んだ人間の言語は、進化の過程でどのように獲得されてきたのだろうか。古くから人々が関心を持ってきたこの問題に対して、本書は手や腕や顔のジェスチャー、すなわち身振りから進化したという説を提唱し、私達が行う何気ない動作の持つ重要な意味を指摘する。最新の研究動向を踏まえた日本語版のための後書きも収録。

[関連書]マイケル・トマセロ 『心とことばの起源を探る』 (小社刊)

まえがき
謝辞

第一章 言語とは何か?
 1 言語はいかに特別か
 2 文法の授業
 3 言語をどのように学習するか?
 4 言語、話し言葉、思考
 5 まとめ

第二章 動物には言語はあるか?
 1 動物の会話
 2 動物に言語を教える
 3 原言語
 4 いくつかの結論

第三章 はじまりはジェスチャー
 1 ものをつかむ霊長類
 2 ものをいじる類人猿
 3 ジェスチャーをする類人猿
 4 ポイントはなにか?
 5 文化を有する類人猿
 6 言語進化のジェスチャー理論

第四章 二本足で立つ
 1 類人猿から分かれる
 2 サバンナ説
 3 サバンナ説への批判――水だ、そこら中水だらけだ
 4 ものを投げる
 5 二足歩行と言語

第五章 人間になる
 1 道具作り
 2 大きくなった脳
 3 変化した景色
 4 協力行動
 5 協力関係の強化と心の誕生
 6 言語はジェスチャー的か?

第六章 手話
 1 手話は本当に真の言語か?
 2 手話単語とは何か?
 3 パターンの二重性
 4 手話言語と進化

第七章 ただのお喋りだよ!
 1 過去に耳を傾ける
 2 われわれはどこから来たのか?
 3 音声言語の解剖学
 4 息を吸う
 5 脳の変化
 6 脂肪を食べる
 7 ジェスチャー理論への反論
 8 まとめてみよう

第八章 なぜわれわれに左右差があるのか?
 1 左右対称と左右非対称
 2 脳の非対称性と運動の非対称性――ヒト以外の種について
 3 利き手の遺伝理論
 4 なぜ左利きは生き残ったのか?
 5 遺伝子型の適応度について
 6 脳に魔法をかける

第九章 言葉は身振りから進化した
 1 なぜ音声言語か?
 2 音声言語と技術革新
 3 自律的音声言語の発明
 4 書いて学ぶ
 5 文法と生成的な心
 6 いつ文法言語は進化したのか?
 7 結論

第十章 まとめ

日本語版へのあとがき
訳者あとがき
索引

内容説明

刺激に満ちた大胆な仮説を、心理学・言語学・動物行動学などの豊富な研究事例をもとに、軽快な語り口で説く。

目次

第1章 言語とは何か?
第2章 動物には言語はあるか?
第3章 はじまりはジェスチャー
第4章 二本足で立つ
第5章 人間になる
第6章 手話
第7章 ただのお喋りだよ!
第8章 なぜわれわれに左右差があるのか?
第9章 言葉は身振りから進化した
第10章 まとめ

著者等紹介

コーバリス,マイケル[コーバリス,マイケル][Corballis,Michael C.]
1936年生まれ。マギル大学にて博士号を取得(心理学)。オークランド大学教授

大久保街亜[オオクボマチア]
1971年生まれ。2002年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員、同海外特別研究員を経て、専修大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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loanmeadime

17
言葉は聴覚、身振りは視覚、なので、それぞれ独立したものと考えてしまいそうですが、言語の理解と意味のある手の動きの認識にはブローカ野など共通の脳の部位が使われることが示されます。また、チンパンジーのフートなど声を使った情報伝達よりも身振り・手ぶりのほうが制御が効いて有効であることが示され、初期人類もコミュニケーションの道具はもっぱらジェスチャーであった、と考察されます。サピエンスとネアンデルタールは、ともに高度な「手話」を所持しながら、いろいろとメリットの多い音声言語への移行を果たしたサピエンスの勝利。2021/09/30

aiaimo`olelo

8
不要な敵を増やさないため、目線が合っていると思われにくい目の構造を持つようになったといわれる動物たち。反対に、生きていくためには人との関わりが必要不可欠な人間は目線が合っているとわかりやすいようになっているそうだ。手話や他国語を勉強中に思うことは、目を合わせることができる人は言語獲得力が高いように感じるということ。目線も身体の使い方の1つであり、ことばの1つ。バリ舞踊や歌舞伎も然り。母と一緒に手話に触れている息子が、寝ている時に寝言ならぬ寝手話をしているのを見た時は衝撃的というか感動的な光景だった。2020/05/25

脂肪分

3
要約:石を正確に投げる為に二足歩行するようになったらたまたま喉が下がって色んな声が出せるようになった。2009/09/14

takao

1
じゃ、ジェスチャーと言語は脳の機能分布では近いのか? 2022/05/14

satochan

1
今、中国人に日本語を教えているのだが、言葉だけで話すより、ジェスチャーや表情もセットであるほうがやっぱり生徒の理解が進む。そう思ってるとき、この本を見つけた。タイトルに共感した。違う国でもつなぐものは話される言葉ではない気がするから。だからといって、本書を読んでその理由がわかったかといえばそうではないが。近いと遠い、低いと高い。生徒がこの言葉の意味を覚えていなかったら、手を広げたり狭めたり、ジェスチャーをしながらもう一度話す。そうすれば相手はわかる。なんだろう。やっぱり身振りから進化した気がする。2018/02/26

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