出版社内容情報
言語の起源は動物の鳴き声ではなくジェスチャーにあった。刺激に満ちた大胆な仮説を、心理学・言語学・動物行動学などの豊富な研究例を基に、軽快な語りロで説く。
複雑で創造性に富んだ人間の言語は、進化の過程でどのように獲得されてきたのだろうか。古くから人々が関心を持ってきたこの問題に対して、本書は手や腕や顔のジェスチャー、すなわち身振りから進化したという説を提唱し、私達が行う何気ない動作の持つ重要な意味を指摘する。最新の研究動向を踏まえた日本語版のための後書きも収録。
[関連書]マイケル・トマセロ 『心とことばの起源を探る』 (小社刊)
まえがき
謝辞
第一章 言語とは何か?
1 言語はいかに特別か
2 文法の授業
3 言語をどのように学習するか?
4 言語、話し言葉、思考
5 まとめ
第二章 動物には言語はあるか?
1 動物の会話
2 動物に言語を教える
3 原言語
4 いくつかの結論
第三章 はじまりはジェスチャー
1 ものをつかむ霊長類
2 ものをいじる類人猿
3 ジェスチャーをする類人猿
4 ポイントはなにか?
5 文化を有する類人猿
6 言語進化のジェスチャー理論
第四章 二本足で立つ
1 類人猿から分かれる
2 サバンナ説
3 サバンナ説への批判――水だ、そこら中水だらけだ
4 ものを投げる
5 二足歩行と言語
第五章 人間になる
1 道具作り
2 大きくなった脳
3 変化した景色
4 協力行動
5 協力関係の強化と心の誕生
6 言語はジェスチャー的か?
第六章 手話
1 手話は本当に真の言語か?
2 手話単語とは何か?
3 パターンの二重性
4 手話言語と進化
第七章 ただのお喋りだよ!
1 過去に耳を傾ける
2 われわれはどこから来たのか?
3 音声言語の解剖学
4 息を吸う
5 脳の変化
6 脂肪を食べる
7 ジェスチャー理論への反論
8 まとめてみよう
第八章 なぜわれわれに左右差があるのか?
1 左右対称と左右非対称
2 脳の非対称性と運動の非対称性――ヒト以外の種について
3 利き手の遺伝理論
4 なぜ左利きは生き残ったのか?
5 遺伝子型の適応度について
6 脳に魔法をかける
第九章 言葉は身振りから進化した
1 なぜ音声言語か?
2 音声言語と技術革新
3 自律的音声言語の発明
4 書いて学ぶ
5 文法と生成的な心
6 いつ文法言語は進化したのか?
7 結論
第十章 まとめ
日本語版へのあとがき
訳者あとがき
索引
内容説明
刺激に満ちた大胆な仮説を、心理学・言語学・動物行動学などの豊富な研究事例をもとに、軽快な語り口で説く。
目次
第1章 言語とは何か?
第2章 動物には言語はあるか?
第3章 はじまりはジェスチャー
第4章 二本足で立つ
第5章 人間になる
第6章 手話
第7章 ただのお喋りだよ!
第8章 なぜわれわれに左右差があるのか?
第9章 言葉は身振りから進化した
第10章 まとめ
著者等紹介
コーバリス,マイケル[コーバリス,マイケル][Corballis,Michael C.]
1936年生まれ。マギル大学にて博士号を取得(心理学)。オークランド大学教授
大久保街亜[オオクボマチア]
1971年生まれ。2002年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員、同海外特別研究員を経て、専修大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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