出版社内容情報
人間はいったいどんな生き物なのか?複雑で謎に満ちた人類進化の物語を幅広い証拠やデータから再構築する。文系の読者のための、自然科学的な人類学への入門書!
人類進化といえば、化石や骨・石器の名前の羅列を思い起こす人が多いのではないだろうか。本書はそうした話題を最小限に抑え、人間がどのように他の生命とつながっているのか、どんな点で独特なのかということを、科学的な最新の知見をもとに論じる。進化の理論から脳神経系と内分泌のしくみ、言語の特殊性や文化の進化まで徹底解説。
第一章 進化のしくみと適応
1 進化とはなにか
2 遺伝子の働き
3 生命の多様性と歴史
4 遺伝子と環境の相互作用
コラム1 ダーウィンの苦悩
第二章 性差と協力行動の進化
1 性の進化はなぜ起こったか
2 性差はなぜ存在するのか
3 協力と利他行動
コラム2 聖母マリアとイチジク――単為生殖
第三章 人間の身体と心
1 脳神経系のしくみ
2 心を生みだす化学
3 性分化と性差
コラム3 エストロゲンと女性の健康
第四章 コミュニケーションと生活史
1 非言語コミュニケーション
2 言語の起源と生物学的基盤
3 生活史の進化
コラム4 女性の出産と人生設計
第五章 霊長類と人類の進化
1 類人猿の進化と生態
2 人類の系統と進化
3 現代人の文化
4 現生の採集狩猟民
コラム5 ルイス・リーキーの情熱
第六章 進化からみた文化
1 人種の分類と概念
2 文化と生物学
3 現代社会と人間の進化
コラム6 人類史上最も子孫を残した男性
あとがき
参考文献
用語集
事項索引
人名索引
内容説明
人間はいったいどんな生き物なのか?複雑で謎に満ちた人類進化の物語を、幅広い証拠とデータから再構築する。
目次
第1章 進化のしくみと適応
第2章 性差と協力行動の進化
第3章 人間の身体と心
第4章 コミュニケーションと生活史
第5章 霊長類と人類の進化
第6章 進化からみた文化
著者等紹介
内田亮子[ウチダアキコ]
1960年福井県に生まれる。1992年ハーバード大学大学院Ph.D.課程修了。Ph.D.(生物人類学)。現職、早稲田大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にたす
MIRACLE
ひめ
novutama