感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
13
条例の制定は「法律の範囲内で」と限定されるが、最高裁はその限界についてこれまで解釈を重ねてきた。 本書では、これまでの分権改革を振り返り、立法による分権の必要性を論じる。 各分野の法令について、章を一つ使って「規律の細かさ」に関する検討は読みでがある。分析を踏まえて、立法分権をどう進めるか、それを妨げるものは何か、議員・職員は何ができるか、それぞれ1章を充てて分析している。 末章では「新型コロナウイルス対策に立法分権は有効か」と題し、これらを踏まえた検討が行われている。 自治立法論の最前線。2021/09/24