出版社内容情報
科学の様々な分野で横断的に使えるモデル化言語としての圏論への入門書。予備知識は仮定せず300題超の演習・解答で学べる。
目次
第1章 はじめに
第2章 集合の圏
第3章 Setに関する基本的考察
第4章 背後に潜む圏と関手
第5章 圏論の基本
第6章 圏に関する基本的考察
第7章 活躍する圏
著者等紹介
川辺治之[カワベハルユキ]
1985年東京大学理学部卒業。現在、日本ユニシス(株)総合技術研究所主席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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主にデータベースを例にして数学の圏論という概念を説明するぞ本。この抽象的な図式による記述を本書では2つの手法で馴染み深く導入してくれる。1つはologという自然言語と圏論図式の混ざった図で、うまくいけば自然言語を図式でモデルにできる。もう1つはデータベース・スキーマで、主キーを圏論の射(矢印のこと)と解釈することで圏論の図式で表現できるとしている。これは業界で標準的に使われているER図で主キーだけに注目した図であるとも言える。著者は数式による表現と同じように図式による表現も科学他分野に適用できるとしている2022/01/21