大気放射学―衛星リモートセンシングと気候問題へのアプローチ

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大気放射学―衛星リモートセンシングと気候問題へのアプローチ

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  • サイズ B5判/ページ数 646p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784320047266
  • NDC分類 451.1
  • Cコード C3044

出版社内容情報

空がこんなに美しいのはなぜか?本書は大気放射学の基本原理を網羅!気象に携わるすべての方の必携書!

 太陽から降り注ぐ光のエネルギーは,地球の大気の流れを司る重要な駆動源である。そして,大気放射は,地球大気系のエネルギー伝搬の重要な担い手である。大気放射学は,気象学の一分野であり,宇宙などから地球を観測するリモートセンシング技術の基礎原理でもある。

 本書は,大気放射学の大家であるカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のK.N.Liou特別教授の"An Introduction to Atmospheric Radiation (Second Edition)"の翻訳書である。第1章の大気放射の基礎から始まり,大気放射学の先人達の業績を広範に振り返りつつ,著者自身の業績を基礎に,読者を大気放射学の深奥へと誘ってくれる。放射の理論から,その地球環境観測分野への応用であるリモートセンシング技術や気候問題まで幅広く網羅されており,特に散乱に関しては,かなり高度と思われるところまで議論を発展させていることが本書の特徴でもある。

 気象学・気候学の研究やリモートセンシング技術の利用に携わる方々に必携の書となろう。

第1章 大気放射学の基礎
1.1 概念・定義・単位
1.2 黒体放射の法則
1.3 吸収線の形成と線形
1.4 放射伝達の基礎

第2章 大気上端の太陽放射
2.1 エネルギー源としての太陽
2.2 太陽と日射量に関わる地球の軌道
2.3 太陽放射スペクトルと太陽定数の決定

第3章 大気による太陽放射の吸収と散乱
3.1 地球の大気の組成と構造
3.2 大気による吸収
3.3 大気による散乱
3.4 惑星大気における多重散乱と吸収・
3.5 太陽放射による大気の加熱率

第4章 大気の熱赤外放射伝達
4.1 熱赤外放射スペクトルと温室効果
4.2 大気による吸収と射出
4.3 赤外放射伝達のための相関k分布法
4.4 バンドモデル
4.5 広帯域放射フラックスの計算方法
4.6 曇天の大気における赤外放射伝達
4.7 大気の赤外放射冷却率

第5章 大気の微粒子による光の散乱
5.1 大気微粒子の形態
5.2 球形粒子による光の散乱のローレンス・ミー散乱理論
5.3 幾何光学
5.4 氷晶による光の散乱―― 統一理論
5.5 非球形エーロゾルによる光の散乱

第6章 惑星大気における放射伝達の原理
6.1 序論
6.2 放射伝達のための離散座標法
6.3 不変原理
6.4 放射伝達のための加算法
6.5 放射伝達のための近似法
6.6 偏光を含む放射伝達
6.7 放射伝達における先進的な話題

第7章 リモートセンシングへの放射伝達原理の応用
7.1 序論
7.2 透過した太陽光を用いたリモートセンシング
7.3 反射された太陽光を用いたリモートセンシング
7.4 赤外放射を用いたリモートセンシング
7.5 マイクロ波放射を用いたリモートセンシング
7.6 レーザーやマイクロ波のエネルギーを用いたリモートセンシング

第8章 放射と気候
8.1 序論
8.2 地球大気系の放射収支
8.3 放射・対流する大気
8.4 1次元気候モデルにおける放射
8.5 エネルギー平衡気候モデルにおける放射
8.6 全球気候モデルにおける放射

付録A プランク関数の導出
付録B シュレディンガー方程式
付録C 球面幾何学
付録D 複素屈折率,光の分散,ローレンツ・ローレンスの公式
付録E ルジャンドル多項式の特性と加法定理
付録F 物理定数
付録G 標準大気のプロファイル
付録H 練習問題解答(抜粋)

目次

第1章 大気放射学の基礎
第2章 大気上端の太陽放射
第3章 大気による太陽放射の吸収と散乱
第4章 大気の熱赤外放射伝達
第5章 大気の微粒子による光の散乱
第6章 惑星大気における放射伝達の原理
第7章 リモートセンシングへの放射伝達原理の応用
第8章 放射と気候

著者等紹介

藤枝鋼[フジエダツヨシ]
1959年東京都に生まれる。1982年電気通信大学電気通信学部通信工学科卒業。以来、気象庁、気象研究所、気象衛星センター、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構)等において、大気放射学、衛星搭載用光学センサー、リモートセンシングデータ利用技術、及び数値予報モデルに関する研究開発、並びに海洋気象業務、国際業務等に従事。現在、気象研究所勤務

深堀正志[フカボリマサシ]
1955年宮城県に生まれる。1978年山形大学理学部物理学科卒業。1985年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。以来、気象研究所と気象大学校において、温室効果ガスの赤外吸収特性の研究、各種放射計を用いた雲及びエーロゾルの光学特性に関する観測研究、及び大気微量成分の遠隔測定用高分解能放射計の開発研究に従事。現在、気象大学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。