台湾少女、洋裁に出会う―母とミシンの60年

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784314011433
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

日本統治下の台湾で日本の婦人雑誌に魅了された少女はやがて、台南に洋裁学校を開く。母が息子に語ったもう一つの”カーネーション”もうひとつの「カーネーション」がここにあった!
日本統治下の1930年代の台湾に「洋裁」に夢を託した少女がいた。『主婦之友』『婦人倶楽部』…日本の婦人雑誌に魅了された少女は親の反対を押しきって、洋装店の見習いとなり、やがて戦前の東京に留学を果たす。戦後、台南に自ら洋裁学校を開校する彼女が息子に語ったオーラルヒストリーから台湾の近代が浮かび上がる。

序――60年の洋裁人生

1 目覚めのころ――「洋」服という新しい響き  1931-36
2 学びのころ――洋装店見習いの日々 1936-44 
3 戦中戦後の混乱を生きる 1944-53
4 独立のころ――社宅からスタートした洋裁学校 1953
5 夢中で仕事をしていた――オーダーメイドの時代 1953-6
6 路地裏で花開く洋裁学校の全盛期 1960-74
7 終わりの季節――歴史的役割の終焉 1974-94
終わりに――最後の盛装

鄭 鴻生[テイ コウセイ]
【著者】鄭鴻生(Zheng Hong-sheng)
1951年、台湾・台南市生まれ。
国立台湾大学哲学部卒業。在学中に「保釣運動」や大学民主化運動に参加。
緑島での兵役ののち、アメリカでコンピュータ工学を学び、修士号を取得。
現在作家兼主夫。
邦訳された著書に、『台湾68年世代、戒厳令下の青春――釣魚台運動から学園闘争、台湾民主化の原点へ』がある。

天野健太郎[アマノ ケンタロウ]
【訳者】天野健太郎(あまの・けんたろう)
1971年、愛知県生まれ。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。
2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院に留学。
帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。
また、聞文堂LLC代表として台湾の書籍を日本に紹介している。
訳書に『台湾海峡 一九四九』『歩道橋の魔術師』『日本統治時代の台湾』ほかがある。

内容説明

もうひとつの“カーネーション”がここにあった!『主婦之友』『婦人倶楽部』…日本統治下の一九三〇年代の台湾で、日本の婦人雑誌に魅了された少女は、親の反対を押しきって、洋装店の見習いとなり、やがて台南に自ら洋裁学校を開校する。母が息子に語った“小さな近代史”

目次

序―六〇年の洋裁人生
目覚めのころ 1931‐36
学びのころ 1936‐44
戦中戦後の混乱を生きる 1944‐53
独立のころ 1953
夢中で仕事をしていた 1953‐60
路地裏で花開く洋裁学校の全盛期 1960‐74
終わりの季節―1974‐94
終わりに―最後の盛装

著者等紹介

鄭鴻生[ジェンホンシェン]
1951年、台湾・台南市生まれ。国立台湾大学哲学部卒業。在学中に、「保釣運動」や大学民主化運動に参加。緑島での兵役ののち、アメリカでコンピュータ工学を学び、修士号を取得。88年帰国し、資訊工業策進会(政府情報工学研究機関)でネットワーク構築に携わる。96年、妻とともにシドニーに一年滞在。現在、作家兼主夫。著書に、邦訳された『台湾68年世代、戒厳令下の青春―釣魚台運動から学園闘争、台湾民主化の原点へ』(2002年、聯合報「読書人」年間最優秀賞)ほか

天野健太郎[アマノケンタロウ]
1971年、愛知県生まれ。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院に留学。帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。また、聞文堂LLC代表として台湾の書籍を日本に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

253
『台湾海峡一九四九』に続いて、天野さん翻訳の台湾本。うちの母をはじめとして、当時の女性の洋裁熱がタダモノではないことは知ってたけど、この主人公のパッションは(実力はもとより)ハンパない。日本の統治下、学歴もない彼女が台湾を代表する洋裁学校を成功させた生涯を、台湾の近代史と絡めて描いた手法は素晴らしい。当時の貴重な地図や写真を眺めるだけでも、じゅうぶん価値のある本だと思う。2017/06/03

はる

55
1930年代、日本統治下の台湾。ひとりの少女が、偶然手にした日本の婦人雑誌をきっかけに洋裁の世界に夢を託すようになる……。台湾に洋裁学校を創設した女性の半生を、その息子が丹念に描いたノンフィクション。彼女のバイタリティが凄い。一人の女性の人生ドラマであるのと同時に、庶民の視点から見た台湾の近現代史としても貴重。彼らから見た日本も興味深い。まさに、もうひとつの朝ドラ「カーネーション」。2022/06/07

ぶんこ

40
つぶれそうな実家の日用品店の手伝いの中、商品を入れる紙袋に紛れこんだ日本の婦人雑誌の切れ端から洋裁に目覚め、独学で服を作り始めた母。女性が外で働くことが難しかった封建的な時代。洋装店にお針子として出られたのは、実家の商いが絶望的で、長女だった母の給料が家族を養うために必要だったから。そこから始まった60年間にわたる洋裁との人生。常に前を向いている母をそばでみていた次男の筆者が、感情を抑え、淡々と当時の台湾情勢を組み込みながら書かれていて面白かったです。既製服が主流となっていく様も興味深かった。2022/06/20

かわちゃん

21
☆☆☆☆☆ 松田青子さんのレビューで、気になり手に取りました。非常に良質な家族史、いや1人の女性史で、いい本に出会いました。台湾南部の台南市内に住む著者の母親の、30~90年代に渡る洋裁人生の振り返り。母親のことを書いていながら、極めて客観的に感情に寄らず淡々と事実を書き並べることで、日本統治時代に日本の洋裁文化に出会い、一生をまっすぐに洋裁のみに捧げる母親の姿が、とても強靭に現れていました。ただ洋服が好きという気持ちだけで、静かにまっすぐ進む女性の強さに圧倒。最後には静かに泣きました。良本です。2017/05/03

templecity

8
台湾統治時代に生まれた母親が、日本の雑誌などで洋裁に出会い、戦後洋裁学校を設立し発展させた物語を記載。案外、国民党が入ってきたときの暗い描写は無かった。台湾女性の洋裁技術を向上させた貢献は大きい。戦前、警察官がチャンコロと言って台湾人を見下したことを残念がっていたが、自分の信念に基づいて人材育成をしたことは立派。2018/09/09

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