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キョショクショウカショクショウヲタイジンカンケイリョウホウデナオス
拒食症・過食症を対人関係療法で治す
水島 広子【著】
紀伊國屋書店
(2007/10/25 出版)
281p / 19cm / B6判
ISBN: 9784314010337
NDC分類: 493.74
価格: ¥1,680 (税込)
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詳細
過食嘔吐はがまんしなくていい、「すぐに」「完璧に」治そうとするから治らない。
治療をつうじて人間関係を楽にする―専門医が教える摂食障害の「新しい常識」。
第1章 回復を妨げてきた「常識」
第2章 摂食障害とはどんな病気か
第3章 病気を作る「性格」
第4章 過食のメカニズム
第5章 拒食のメカニズム
第6章 摂食障害の治療に必要な考え方
第7章 家族にできること
第8章 対人関係療法―摂食障害を本質的に治療する
第9章 摂食障害が「治る」ということ
過食嘔吐はがまんしなくていい。
「すぐに」「完璧に」治そうとするから治らない。
日本では数少ない摂食障害(拒食症と過食症)の専門医が教える「新しい常識」。多くの誤解と偏見を正し、患者とその家族に治療のための正しい知識を提供する。
併せて、親や配偶者などの「身近な他者」との対人関係を改善することでうつ病や摂食障害の治療に効果をあげ、欧米では標準的な治療法である「対人関係治療法」を紹介。
☆本文より☆
「私はちゃんと元どおりになるのでしょうか」という質問をする患者さんに、私はよく「せっかく病気になったのに、元どおりになったら、病気になっただけ損です。元のやり方では辛かったから病気になったのですから、治るときにはもっと楽に生きられるようになっているようにしましょう」と言います。病気になったことには意味があります。まさに、対人関係を楽にするチャンスを与えられたのです。
★担当編集者より★
「対人関係療法」とは、数多くの臨床試験でうつ病や摂食障害への治療効果が検証されているユニークな治療法で、著者は日本での第一人者です。病気の背後にある生きづらさや家族関係の問題を見ないで、表面的な症状だけを抑えても治らない。摂食障害になったことをむしろ生かして、人生の質を高めてほしい、と著者は言います。
本書は、大学病院や患者団体などの紹介で、全国から患者の集まる専門医である著者が、「わがまま病」「母親のせい」といった多くの誤解や偏見を正し、患者さんと家族に向けて「治す」ための正しい知識と、対人関係療法による治療の実際を、わかりやすく語っています。
第1章 回復を妨げてきた「常識」
1 こんな「治療」が摂食障害をこじらせる
2 摂食障害になるのは「母親のせい」?
3 拒食・過食の症状を抑えれば治る?
4 入院すれば治る?
5 拒食症から過食症になることもある?
6 摂食障害は「わががま病」?
7 治療すべきは「やせたい気持ち」?
8 摂食障害は苦しまないと治らない?
第2章 摂食障害とはどんな病気か
1 摂食障害とはどんな病気か
(1)典型的な「心の病」
(2)拒食症と過食症
(3)十代後半から二十代の女性が多い
(4)病気のとらえ方 患者と家族のちがい
2 なぜ治療が必要か
(1)生命の危機に直結する拒食症
(2)社会生活に支障をきたす過食症
第3章 病気を作る「性格」
1 人間の「性格」の成り立ち
(1)生まれつき決まっている四つの因子
(2)環境に左右される三つの因子
2 摂食障害と「自尊心」
(1)育てられ方との密接な関係
(2)思春期に発症する理由
(3)「自分を知る」ことの意味
第4章 過食のメカニズム
1 「食べたい」病気ではなく「やせたい」病気 ダイエットの反動としての過食
2 「ストレス解消」のための過食
3 「冒険好き」の「心配性」がなりやすい
(1)過食症を作る「性格」
(2)心のアクセルとブレーキの板ばさみ
(3)過食症はこうして成り立つ
4 過食の効用
5 過食のエネルギーは「怒り」と「罪悪感」
第5章 拒食のメカニズム
1 「過食を伴う拒食症」と、「過食を伴わない拒食症」
2 「やせたい」病気ではなく「太るのが怖い」病気
3 「心配性」と「ねばり強さ」が拒食症を作る
4 「よい子がなりやすい」と言われる理由
5 過食症に転じる人と転じない人のちがい
第6章 摂食障害の治療に必要な考え方
1 治療に臨む基本姿勢
(1)「やせたい気持ち」を異常だと思うのをやめる
(2)摂食障害は「わがまま病」と思うのをやめる
(3)「どうせ自分は治らない」から抜け出す
(4)大切な相手に病気のことを伝える
(5)拒食・過食の症状はストレスの表れと理解する
2 「拒否の要素」と「過食の要素」に分けて考える
3 過食の要素への取り組み方
(1)心のブレーキを外すトレーニング
(2)過食を抑えつけない
(3)病気を言い訳にしてよいときと悪いとき
4 拒食の要素への取り組み方
(1)恐怖症の治療 すこしずつ慣らす
(2)入院治療の効用
5 日本における治療の現状
第7章 家族にできること
1 家族にありがちな問題態度
2 家族にしかできないこと
3 患者の無理な要求にどう対処するか
4 母親は仕事をやめるべきか
5 親自身も癒されていないことを認める
第8章 対人関係療法―摂食障害を本質的に治療する
1 対人関係療法とは
(1)摂食障害治療の世界的スタンダード
(2)治療終了後も効果の上がる治療法
(3)対人関係療法とは
(4)対人関係療法はどのようにして作られたか
(5)大切な人との「現在」の関係が重要
(6)なぜ摂食障害に効くのか
(7)治療上の三つの大原則
2 四つの問題領域
(1)対人関係上の役割をめぐる不和
(2)対人関係は「相手への期待」と「コミュニケーション」で成り立っている
(3)役割不和の三つの段階
(4)摂食障害における「役割期待のずれ」
(5)相手への期待を見直す
(6)「重要な他者」が変わってくれなかったら
(7)役割の変化
3 治療の実際 コミュニケーション分析
(1)問題のあるコミュニケーションパターン
(2)コミュニケーション分析の実際
(3)「気持ち」を表現するということ
(4)症状とストレスの関連付け 拒食・過食がひどいときはストレスがひどいとき
(5)病気は対人関係を楽にするチャンス
(6)手を抜いてよいコミュニケーション
4 グループ対人関係療法 対人関係の実験室
第9章 摂食障害が「治る」ということ
1 摂食障害は必ず治る
(1)自分の「性格」を知り、受け入れる
(2)焦らない、完璧を目指さない
(3)病気が治ることも「役割の変化」
(4)言うことを聞いてもわがままにはならない
(5)ダイエットや運動とのつきあい方
(6)病気をきっかけに人生の質を向上させる
(7)真の「自己コントロール」を身につける ネガティブな感情とのつきあい方
2 ジェンダー社会とのつきあい方
(1)摂食障害が女性に多い理由
(2)男性との関わりを通しての社会的評価
(3)ジェンダーと「性格」
(4)ジェンダーのもとで育つ子供
(5)ジェンダー社会の中でどうやって心を守るか
3 病気にならない生き方 ストレス社会から身を守る技術
(1)心の健康を最優先にする
(2)自分の心の保護者になる
(3)対人関係の力で病気を防ぐ
著者紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
1968年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了(医学博士)。摂食障害をはじめとする思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学が専門。現在、対人関係療法専門クリニックである「水島広子こころの健康クリニック」院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。前衆議院議員。日本における「対人関係療法」の第一人者として臨床に応用するとともに普及啓発に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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