出版社内容情報
ベランダーで行こう
植物を育てるのは、新しい自分と出会うこと。発芽や開花の神秘、時間を内に秘めた植物との生活は、気付かなかった感覚を私たちに もたらしてくれる。庭も時間もない都会暮らしならではの、植物と の甘いベランダ生活をまとめた一冊。誰もが「ベランダー」になれる、「十の掟」も特別収録。
第15回 講談社エッセイ賞
★最相葉月さん(ノンフィクションライター)「私のおすすめ」(「i feel」出版部50周年記念号より)★
「 都会のマンションのベランダで日々鉢植えと格闘する私たちに、ベランダーの称号を授与してくれたことにまずは感謝せねばならない。枯れた植物の残骸が混入したままの土だって、「死者の土」と名づけてやがてやってくる新しい植物のために再利用してやればいい。茶色く変色したサボテンの前でまだ生きてるかな死んじゃったかなと悩んで一週間放置してもかまわない。剪定バサミをもったはいいが、盆栽の域に踏み込むのを恐れてやっぱりこのままでいいやと思いとどまっても、べつにいい。それより大事なのは、ちゃんと生活していること。この本でどれだけの日本人が救われたか。凡百の癒しグッズよりも本書を読むことをおすすめしたい。
六年ぶりに再読してみて、やっぱりいとうせいこうは天才だと思った。この人の頭の中にはいろんなものが詰まってる。大事なものもムダなものも、その中間ぐらいのものも。植物たちはその根っこをみごと引き出してくれた。」
内容説明
「ベランダー」で行こう!庭も時間もない不自由な都会でも、ベランダーなら植物と暮らしてゆける。
目次
アロエ―落ちてきたアロエ
ぼさ菊―ぼさ菊の由来
アボガド―キリストととしてのアボカド
ニチニチ草―ペースメーカー・ザ・グレート
十一月の陽気―ボタニカル・ハードボイルド
シャコバサボテン―短日処理の日々
十二月の部屋―冬の都会派
水草―水草が欲しかっただけだ
球根たち―雛鳥の誕生
アマリリス―最優秀鉢植賞受賞〔ほか〕
感想・レビュー
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