ボタニカル・ライフ―植物生活

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ボタニカル・ライフ―植物生活

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314008396
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ベランダーで行こう

植物を育てるのは、新しい自分と出会うこと。発芽や開花の神秘、時間を内に秘めた植物との生活は、気付かなかった感覚を私たちに もたらしてくれる。庭も時間もない都会暮らしならではの、植物と の甘いベランダ生活をまとめた一冊。誰もが「ベランダー」になれる、「十の掟」も特別収録。

第15回 講談社エッセイ賞


★最相葉月さん(ノンフィクションライター)「私のおすすめ」(「i feel」出版部50周年記念号より)★
「 都会のマンションのベランダで日々鉢植えと格闘する私たちに、ベランダーの称号を授与してくれたことにまずは感謝せねばならない。枯れた植物の残骸が混入したままの土だって、「死者の土」と名づけてやがてやってくる新しい植物のために再利用してやればいい。茶色く変色したサボテンの前でまだ生きてるかな死んじゃったかなと悩んで一週間放置してもかまわない。剪定バサミをもったはいいが、盆栽の域に踏み込むのを恐れてやっぱりこのままでいいやと思いとどまっても、べつにいい。それより大事なのは、ちゃんと生活していること。この本でどれだけの日本人が救われたか。凡百の癒しグッズよりも本書を読むことをおすすめしたい。
六年ぶりに再読してみて、やっぱりいとうせいこうは天才だと思った。この人の頭の中にはいろんなものが詰まってる。大事なものもムダなものも、その中間ぐらいのものも。植物たちはその根っこをみごと引き出してくれた。」

内容説明

「ベランダー」で行こう!庭も時間もない不自由な都会でも、ベランダーなら植物と暮らしてゆける。

目次

アロエ―落ちてきたアロエ
ぼさ菊―ぼさ菊の由来
アボガド―キリストととしてのアボカド
ニチニチ草―ペースメーカー・ザ・グレート
十一月の陽気―ボタニカル・ハードボイルド
シャコバサボテン―短日処理の日々
十二月の部屋―冬の都会派
水草―水草が欲しかっただけだ
球根たち―雛鳥の誕生
アマリリス―最優秀鉢植賞受賞〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

79
再読。この本の出版は1999年。テレビ番組でいとうせいこうに胸ときめかせた直後に出会った本であり、私自身植物の虜になっていた時期だったので「ボタニカル・ハードボイルド」の話等に強く共感し、これは運命的な出会いだとますますその想いを強くした。本書で一番好きなのは「キリストとしてのアボガド」話だが、「死者の土」とか「はりつけ」とか、悶えてしまうようなイメージ、言葉選びに打ちのめされるし、何より「アボカド」ではなく「アボガド」な点、アボカドブーム以前からの馴染みな雰囲気にシティボーイ感が醸し出されていて痺れる。2021/09/26

秋製 

40
読友さんの感想より。エッセイ集。いとうさん、初読み。 いとうさんなりの植物愛と、「ベランダー」(造語)として日夜奮闘していた日常が書かれていた。私は特にガーデニングの趣味は持っていなかったが、余り興味がなくても面白く読める本だと思う。面白かった!2014/01/16

にゃも

18
何となく忙しくて(あくまでも何となく)本を読む時間も取れない(ような気がしていた)毎日に「これじゃあダメだ!」と一念発起したあの日…以来、歯磨きタイムが絶対の読書タイムとなった。しか~し!歯を磨きながら読むには危険過ぎる本だった。殆どのページに吹き出しポイントがあるのだ。大人なのでブハーっとはいかないが、ウプププとなり口角からダラダラと泡を流す羽目になる。全く、せいこうさんには大変な思いをさせらてしまった。でも、そんな時間も終わってしまった。私は今、惚けたようにホームセンターの園芸コーナーをさ迷っている。2015/08/12

マカロニ マカロン

16
個人の感想です:B。『空想ラジオ』関連本。「俺」という人称と「植物」や金魚を愛玩する人がどことなく不釣り合いな印象を受けるが、いとうせいこうさんが花や観葉植物を愛情(時として恋愛感情にも似た愛情)をもって育て、観察していく記録。なかなか花をつけないアマリリスを見限り、別のアマリリスを買い込んでボタニカルライフに三角関係を持ちこんでしまうなどと擬人化した表現が笑える。800円の見切り品の胡蝶蘭を咲かせたり、ゴミ置き場から拾ってきたオンシジウムを丁寧に株分けをして再び咲かせるなどせいこうさんの見事な手腕が光る2022/03/18

ひよこまめ

14
ドラマが面白かったので読んでみました。著者のように、私も植物と接している時は考えや妄想が止まらなくなる時があります。だから読んでいて「その気持ち分かります!」と勝手に親しみを覚えていました。ニチニチ草、水草、金魚の話が特にツボで、周りに人がいたのに吹き出してしまいました。巻末の、その後のボタニカルでそれぞれの植物がどうなったかがわかるのも面白かったです。2014/10/28

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