出版社内容情報
第12回 日刊工業新聞技術・科学図書文化賞 優秀賞受賞
《内容》 私たち人間のからだの細胞(脳細胞であれ腸の細胞であれ)ひとつひとつに30億文字のDNAがある。このゲノムDNAの情報すべてを読み解こうとするのが「ヒトゲノムプロジェクト」。それは今どこまで進み,これからどこへ行くのか。ゲノムを読むことでいったい何がわかり,何がみえてきたのか。全体像を知るリーダーが自ら書き,本の形で世に問う話題作!!
内容説明
人間のからだの細胞(脳細胞であれ腸の細胞であれ)ひとつひとつに三十億文字のDNAがある。ゲノムDNAだ。このDNAに一生を全うするあらゆる遺伝情報が含まれている。「ヒトゲノムプロジェクト」はこの情報すべてを読み解こうとしている。発足から七年目。その当初より中心になって動いてきた著者が、世界に向けて発する重要なメッセージ。それが本書である。ゲノムを読むことでいったい何がわかり、何が見えてきたのか。生命観・人間観への影響、社会に与えるものとは。あらゆる批判に応えるべく書き下ろした話題の書。
目次
第1章 「わかる」ために―細胞・染色体・ゲノム・遺伝子・DNA情報
第2章 ヒトの遺伝子研究―ゲノム解析の提案まで
第3章 遺伝子から病気に迫る方法論が生まれた―ヒトゲノムプロジェクトへの助走
第4章 ヒトゲノムプロジェクトの提案とスタート
第5章 始まった解析作業とそこから学んだこと
第6章 社会との接点を考える
第7章 見えてきたゲノムの姿
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
123456789wanko
4
ヒトゲノムプロジェクトの推進者による、ヒトゲノム解読とは何を目指したものかを世に訴えた一冊。プロジェクト自体は2003年に一応の解読が終了している。2011/11/18
Ayano
0
退職された方にいただいた本。ヒトゲノムについて一般人向けに平易な言葉で記されている本。理系じゃなくてもなんとなく普段のニュースや時事とリンクさせながら読むことができるので小難しい本ではなく読みやすかった。1996年の本で古いけれどPCRのことも出ていて、過去を振り返りながら読むことで、「今」に繋がっている実感がわいた。2023/11/28