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春日 太一[カスガ タイチ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刷子筆男
4
評論ではなく、本人のインタビュー本でもない。故人の特集をどう書籍化する?という時に「存命の関係者に聞く徹底的なオーラル・ヒストリー」で作れるという、ものすごい良質な例。春日太一さんによる聞き手の姿を消したインタビューと、あくまで客観的な筆致も効果的。2022/08/28
Hiroki
3
たしかに誰からも愛される人だなぁ。それは完全無欠じゃなく、神様仏様でもなく本名の剛一さんのママに、「剛」一途にあった人のゆえに。朝が全く駄目の遅刻常習者で、撮影シーンの順番変更は日常茶飯事。他人との距離感の保ち方に厳しいのは、相手を尊重するがゆえ。山田洋次は「眼に悲しみや喜びの色を浮かべることに秀でる」と語った。健さんの愛読書は山本周五郎だそうだ、愛聴した音楽は岸洋子のカンツォーネ。読み聴きしよう。ポルシェで環八を疾走する姿に手を叩いて喜ぶ江利チエミのため、何度も彼女の前を往復したエピソードもステキだ。2024/03/27
takao
3
ふむ2023/03/26
牙魔
2
さすがの春日太一さんです。皆さんそれぞれ思い出話されてエピソードが被るところもリアル。時効ということで結構辛辣な話がポロッと出たりして(嫌いだったという女優さんは思わず名前を調べてしまいました)。「火に当たらない」というのはある種迷惑(笑)、寝坊で遅刻というのも結構迷惑ですよね。「三白眼」という言葉が何度も出てきて面白い。往年の任侠物は見ていないのでスターとして認識したのは「野生の証明」くらいからか?じっくり見たのは「南極物語」「ブラックレイン」でしょうか。稔侍さんが入っていないのは何故?2023/02/28
satoshi
2
かなり濃密なインタビュー本。周囲の人の証言から、「高倉健」を掘り下げる、「高倉健」論。確かに、高倉健はスターだったのだ。大満足。2023/01/13