出版社内容情報
異才の全貌を追悼しつつ顕彰する決定版。「わが安吾」など文学論集成、田辺聖子、長部日出雄、鶴見俊輔などによる野坂論集成ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊男
2
テレビで身近な人だっただけに、知らないことばかり。あまり有名な作品さえ読んでないので、歌関係の話が面白かった。エッセイからも町田康や山崎晴美といったアングラな人達も随分と影響されていたことがわかる。時代の顔というのは野坂のような人のことを言うのだろう。 2016/10/04
hiratax
0
「スタジオボイス」の未刊行エッセイが掲載されているのはいい。「マリリン・モンロー・ノー・リターン」の作者が「マリリンマンソンを聴く」といったダジャレめいた回もある。サブカルチャー系の書き手が多く寄稿しているけど、一方で、主要な評論も収められているのがいい。集大成と入門編と兼ねている。2016/09/10