出版社内容情報
幻想怪奇文学の巨匠・夢野久作の決定版特集。単行本未収録のエッセイ、猟奇歌、書簡に加え、あらゆる角度からその魅力にせまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
64
恐ろしげな表紙です。図書館検索で「きのこ」と入力したらヒットした一冊です。飯沢耕太郎のエッセイ「毒茸を生やすーきのこ文学者としての夢野久作」が該当したようです。ただ1篇『きのこ会議』がきのこを題材とした小説で、猟奇歌からは二首毒茸の歌があります。少ないとは思いますがきのこ目を発揮して可能性を想像しています。夢野久作を語る論考、エッセイ、対談、いろいろな切り口はあるのでしょうが、全てに父、杉山茂丸が出てきます、その大きすぎる影響。夢野久作が親として出てくるのが単行本未収録「野球物語 親馬鹿ちやんりん」です。2022/05/01
山田太郎
51
結局ドグラマグラはあらすじ読んでなんかわかった気になって結局読んでない。 福岡の人なんで、知った地名がよくでてくるのがいい。2014/04/01
SKH
13
夢野久作解析。2014/06/01
アドソ
5
『ドグラ・マグラ』はよく分からなかったけれど、こうして作者の生い立ちや家庭環境を知ってみると、ずいぶんと深読みしうるものらしい。実父やその周辺の大物や、世界大戦直前という時代背景。でもそういうことを知らなくても単純に「不思議なお話だな~」でも十分楽しめる。『ドグ~』の他には『瓶詰地獄』『少女地獄』『氷の涯』『犬神博士』『押絵の奇蹟』あたりが定番か。2014/04/19
2
冒頭の安藤礼二と中島岳志の対談がいちばんおもしろいと思う。夢野久作もこの線で分析する方が興味深い。2016/10/12