感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつのふね
7
花森安治の関係者を出来るだけ多く集めて 彼のなした仕事についての思いを書いてもらった文章で構成されている。彼は 暮しの手帖 を作ったことで有名だけれど 終戦の8月15日は「暮らしこそ最も重要なもの 暮らしを壊すものには断固 立ちむかう」ことを決意したと書いてある。そして その言葉どおりに生きぬいたのだ。ウチにも 暮しの手帖 はあるが 改めて手にとると なんだか 磁力のようなものを感じる不思議な雑誌…ちなみにこのKAWADEムックも 花森安治の本の広告は一切なく潔い雑誌だった‼2015/09/27
くさてる
3
自分の母の世代がちょうど「暮らしの手帖」世代である。この人の仕事はどれも懐かしく、読んでいて、どこか叱られているようで、背筋が伸びる思いがする。もっとこのひとの創った「暮らしの手帖」を読んでみたいと思った。2012/03/29
睡
3
「暮しの手帖」は母がずっと取り続けているが、花森安治が死んでからは別物だという。目を通してみて本当にそうだと思った。戦争を生き抜き敗戦後の生活を賢く美しいものとしたこの雑誌の気概は、今の時代逆立ちしたって継承できるものではない。腑抜けた我々世代はただ、黙してうなだれるのみ。2012/02/29
nizimasu
3
暮しの手帖の編集長だった花森安治氏が生誕100年だそうである。この人の広告を取らないスタンスとジャーナリストを標榜しないが、そこにある企業への視点はあきらかにジャーナリスティックである。そしt、装釘やレイアウト、挿絵まで書く職人でもある。かくもかっこいい人であり、この人の最盛期には90万部までうれたというのも納得。信念の人ーそうありたいと思う2011/12/18
midnightbluesky
2
書体が暮しの手帖風なのがご愛嬌。花森の家庭人としての素顔が垣間見える。2012/02/11