出版社内容情報
ベトナム戦争体験を経て、決定的な喪失を味わい、ドキュメンタリー、釣、酒、食と転戦した開高文学の再評価。単行本未収録再録と重松清による角田光代ロングインタヴュー等。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっと
4
釣りやノンフィクションの本ばかり読んできた中で、前口上やあとがきで“鬱症もあってひどくスランプに落ち込んだ”だの“書き下ろしのために書斎にたれこめてばかりいた”だの、いったい時系列的にはどうなっていて、そのときにどんな作品がものされていたのか一度整理したくて読了。初期の小説など、いろいろ読んでみたい作品が見つかったし釣果はまずまず。来年は没後30年。橋の下をたくさんの水が流れた。2018/11/04
hiratax
1
開高健とはベトナム戦争を通じて出会ったが、 ずっと食ってる&飲んでるのがいい。 その貪欲さがベトナム行きにも繋がったのかと。 2014/01/02
yamayuuri
0
熟読。ノンフィクション作家、という枠に収めるのがもったいないぐらいの人。マイナスから始まっていない、あるいはマイナスを超えた筆の力って、魅力的。いまのノンフィクションって、どこか負の力に頼ってる気がするんだもん2010/06/16