感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
グスタフ
7
「この世界とは、はじめもなければ終わりもない」と始まる最後におかれたアフォリズム。これは、「空」と言い表される仏教的世界観になんと近いことか。 「ヨーロッパのニヒリズム」との対決を、意識し自らを運命づけてきたニーチェ。そこから、ディオニソス的な豊饒と神秘の世界の力による、のり超えをめざす。だが、ニーチェが求めたその古代ギリシア的価値観の根底に、なんとアジアからの影響が根底にあることをニーチェ自身も認めていたのだ。これも、天台的な洞察力によるもの? 2015/03/01
へんかんへん
4
芸術家と激情 禁欲主義者の自然への回帰2016/10/05