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出版社内容情報
日本社会の大衆文化形成の中心的存在だった戦後の芸能界。美空ひばり、黒澤明、三島由紀夫、石原裕次郎……その成立の歴史を描く。
内容説明
戦後、芸能産業は日本社会の大衆文化形成の中心的存在だった。原節子、美空ひばり、黒澤明、三島由紀夫、石原裕次郎…時代をつくり出した新しいスター、アイドルたち、彼らはなにを語り、そこで大衆はなにを夢みたのか。
目次
序 十七人の女たち 美貌の昭和
第1章 1945~1948 焦土回復 焼跡再生
第2章 1949~1950 新生大衆文化誕生
第3章 1951~1952 占領の終焉 講和条約の締結
第4章 1953 占領からの解放
第5章 1954 自立への模索
第6章 1955 新しい文化の確立
第7章 1956 もはや“戦後”ではない
著者等紹介
塩澤幸登[シオザワユキト]
小説家・編集者。1947年長野県生まれ。世田谷区立多聞小学校、同区立駒留中学校、都立千歳丘高校、早稲田大学文学部西洋史学科を経て平凡出版入社。雑誌編集者として月刊『平凡』、『週刊平凡』、『平凡パンチ』、『Tarzan』などの編集を担当。雑誌『Gulliver』編集長。2002年退社。以後作家活動に入り、昭和時代の大衆文化を主なフィールドに著作をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
23
雑誌「平凡」による歌手・俳優の読者人気投票ベストテンを眺めるだけでも、当時の世相が分かる。戦後しばらくは岡晴夫の人気絶大。そこに小畑実が入り込む。女性は、早くも子役の美空ひばりが席巻。平凡出版社員であった著者が「明星」を模倣誌と弾劾しているのも生々しくていい。幼きひばりが、前も露わに入浴する写真を資料室で見つけたとのことだが、当時、紙面となる可能性もあったということか。時代である。2021/05/29
富士さん
4
声優史を調べていて、本書に行き当たりました。舞台でも音楽でも出版でもない、芸能界史という切り口が斬新です。しかも著者が「平凡」の元芸能記者ということもあって、使いやすい歴史観に乏しく、文脈が捉え難かった戦後大衆文化史を芸能誌という基準をもとに捉え直す有用なお仕事です。特に、メディアを横断して芸能人に視点を置くことで、この時代からすでに人を軸にしたメディアミックスが行われていることがよくわかり、現行のメディア研究の視野の狭さがよく見えてしまっています。ただ、言い分はわかるけど、この引用の仕方はどうなのかな。2023/04/15
ポルポ・ウィズ・バナナ
3
◯「完全なる結婚」一夫一婦的な愛の結合を提示。◯49年、日配の閉鎖指定で信仰出版社が壊滅する。天皇の戦争責任議論。◯55年ナベプロ。生活を安定させるためにルールやタブーを作っていき、そして暴力団と付き合わない為に政治家と接触していったというのは皮肉な話というかなんというか。2024/02/01