出版社内容情報
北海道の炭鉱町から大望を抱いて上京し、創業したHABA研究所を三十年かけて化粧品のトップ企業に育て上げた快男児の人生を描く。
【著者紹介】
作家・編集者・デザイナー 。2004年秋、食玩「黒澤明・よみがえる巨匠の現場」(QBG/海洋堂)の付録新聞「A・Kジャーナル」(発行部数40万部)創刊。著書に『KUROSAWA』『平凡パンチの時代』『夢の行方』等。
内容説明
かつて、列車と連絡船を乗り継いで24時間もかかった東京から北海道まで、新幹線が開通してわずか数時間の旅になった。北海道は日本人の心のなかの北への旅愁、望郷の思いを誘う素敵な旅先だが、同時に明治以来、国の近代化のために重要な役割を果たした場所でもある。本書の主人公、小柳昌之も北海道の開拓者魂を受け継ぎ、激しい歴史の波にもまれて懸命に生きた北の男たちのひとりだ。「人生の成功」とはなにか。これは戦後の昭和を北海道から上京し成功を夢見て必死に生きた男の孤軍奮闘物語である。
目次
序 神田須田町河水遠く流れて
写真アルバム 小柳昌之百四十六年写真館
深川市一已屯田兵開拓村
美唄失われた街我路
夕張・一 少年時代
夕張・二 時代と場所の刻印
浪人三年東京物語
慶應義塾大学経済学部
フタバ食品弁当販売人
太平洋大学波高し〔ほか〕
著者等紹介
塩澤幸登[シオザワユキト]
作家・編集者。1947年生まれ。東京都世田谷区出身。早稲田大学文学部卒業。1970年平凡出版(現・マガジンハウス)入社。雑誌編集者として『平凡』、『週刊平凡』、『平凡パンチ』、『ターザン』、『ガリバー』などの雑誌編集に携わる。2002年より作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。