内容説明
映画『その後のふたり―Paris Tokyo Paysage』と同じ骨格を持ちながら、映画で描かれる世界の裏側に潜むもう一つの真実を文学化。ふたりの秘密がここに明かされる。
著者等紹介
辻仁成[ツジヒトナリ]
東京都生まれ。1989年『ピアニシモ』ですばる文学賞、1997年『海峡の光』で芥川賞、1999年『白仏』のフランス語翻訳版『Le Bouddha blanc』で、仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルカ
22
男女の掛け合いでストーリーが進むという変わった形式の話。 愛し合った二人が別れ、再び会う。別れてから後の想いなどを話すが。。。私は朗読劇でこのストーリーを少しかじったので、劇としては良かったかな。恋愛設定はベタな感じでした。2018/08/31
それいゆ
21
パリが舞台だということなので、主人公の七海は、中山美穂のイメージで読みました。読了後に映画を検索すると、主演は辻仁成本人と坂井真紀だということを知りました。坂井真紀は「スープオペラ」や「連合赤軍」の映画でのイメージが強すぎて、何か田舎臭い印象があります。パリのイメージではないので、読んだ小説が一気に興冷めしてしまいました。パリには、「新しい靴を買わなくちゃ」の中山美穂がお似合いだと思います。2013/03/22
お静
12
映画のシナリオから生まれた小説で辻氏の新たな試みの作品。音楽、作家、映画、演劇をやっている辻氏のジャンルを超えた宇宙感なんだろう。2017/08/12
和草(にこぐさ)
7
読了後、映画もあると知りました。映画は本とは内容が違うようなので併せて観てみようかな…。「付き合って終わってしまった後」というコンセプトはあまりないように感じました。2013/08/29
スノーシェルター
6
図書館で何気なく借りたけれど、映画になった作品か。共感できる言葉もあり、愛とはなんぞや...と考えたりもしたけれど「思いがけない場所」の方が良かった。「愛とは《そばにいること》」2013/02/25