内容説明
アメリカ軍がイラクに侵攻した2003年の春、悲惨な戦争の陰で、美術品を狙う国際的な犯罪集団と遺跡を発掘する考古学者たちとのあいだで、命がけの戦いがあった。このとき、密かにもちだされた「ナホムの石板」とは、古代史を書きかえるほどの衝撃性をもった考古学的遺物であり、失われた旧約聖書の原本だった。甘やかされて育った古美術商の青年、ジョン・マディソンは、考古学者だった兄の死をきっかけに、古美術界の謎と陰謀に巻きこまれていく。優しかった兄の記憶と、実は愛されていなかったのではないかという疑惑のはざまに苦しみながら、「ナホムの石板」を求めるジョンの危険な旅は続く。そしてナホムの預言が解けるとき、砂塵のむこうから、消えたメソポタミア文明の荘厳な神殿が蘇ってくるのだった。2008年、アーサー・エリス賞・未出版推理小説部門で最優秀賞を受賞。
著者等紹介
マッキントッシュ,D.J.[マッキントッシュ,D.J.][McIntosh,D.J.]
カナダ・トロント大学文学部卒。カナダ推理作家協会が発行していた季刊誌『フィンガープリンツ』の元編集者。トロントの自宅のほか、ヒューロン湖岸に別荘を所有。生演奏を聴くことや、博物館・美術館めぐりをするのが好きで、そのふたつの趣味を思う存分楽しんでいる。“国境なき記者団”および“ジャーナリスト保護委員会”の熱心な支持者。『バビロンの魔女』で、2008年、アーサー・エリス賞・未出版推理小説部門最優秀賞を受賞
宮崎晴美[ミヤザキハルミ]
津田塾大学英文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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