Pan-exotica
ザ・ドール―ハンス・ベルメール人形写真集 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309909288
  • NDC分類 759
  • Cコード C0070

著者等紹介

ベルメール,ハンス[ベルメール,ハンス][Bellmer,Hans]
1902年ドイツ領カトヴィツェ(現ポーランド)に生まれる。1923年父親の意向でベルリン工科大に進む。1924年ダダイスト、ゲオルク・グロッスらとの交流で大学を中退。出版社の印刷工として働く。同時に表紙絵や挿し絵も手がける。1926~36年ベルリン郊外に事務所をひらき。フリーの製図工および画家となる。1933年ナチスに抗議するため仕事を放棄。最初の人形制作に着手。1934年自費出版で作品集「人形」を刊行。1975年癌によりパリにて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skellig@topsy-turvy

24
噎せ返るようなエロティシズム。狂おしいほど瑞々しく愛おしい肉塊。体温はなく、呼吸もせず、何も生み出さない。ただ存在するだけ。なのにどうしてこんなに命を感じるのだろう。彼女たち、とはいうけれど必ずしも人型として全て備えている訳ではない。けれど、お腹から2組の脚を生やした肉塊でさえも紛れなく、これは「女の子」なのだと伝えてくる。無垢な笑い声が聞こえてくるような気がする。ベルメールの視線はどこまでも突き通すようで、熱狂的でありながらどこか醒めている。君たちは何なのだ、と作りながら問いかけているように思えた。2014/05/21

更紗蝦

5
ハンス・ベルメールの人形の特徴は、「血」とか「内臓」とか「体温」とかを感じさせないことなのではないかと思いました。その分、「肌」とか「肉」とかの存在感が際立っているように感じます。(人形なのに「肌」とか「肉」とか表現するのはちょっと変ですが…。) 心臓は動いていないし、呼吸もしていないけど、肌と肉は生命活動を続けている…というような、そんな錯覚を起こしてしまいそうになります。2014/01/25

らくだ

2
すごい写真集だった。片時も目を離せず、それでいて次を早く見たくなる。特殊な構造の体を持つ人形たち。グロテスクでありながらこちらを高揚させる美しさかわいらしさがある。何度も読み返すことになるだろうと思う。2012/08/02

MOMO

1
まだ高校生のころにシモンドールを見て球体間接人形にはまった過去を持つ私としては、とっても楽しめた写真集です。ベルメールに関しては、これまでもドール関連本で写真を見たことがあり、名前も記憶に残っておりましたが、写真集をみるのは初めてでした。人形の完成度はいうまでも無く、球体間接人形ゆえに可能な組み合わせを試み、楽しみ、その形状の特異さを、日常の空間や自然の中に半ば強引にはめ込むことで、シュールなエロティックさや虚無感をかもし出しているように感じました。2013/06/07

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