内容説明
刺青を彫ってしまったら、嘘は吐けなくなる。嘘を吐いたら、嘘が丸見えになる。自分の人生を見つめ直した上で、自分の生き方に合わせた刺青を探せばいい。刺青には意味がある。タトゥーと人生にまつわる１３のトゥルー・ストーリー。
目次
マイ・ファースト・タトゥー
痛みの上を歩く虎
家族愛―シャレコウベと風の願い
タトゥー・ラブ・ストーリーズ
子どもの死を刻む―恨みの兎、弔いの蓮
自分のなかの如来と鬼
龍と背中の物語
覚悟―棘のない薔薇、魔除けを守る夫婦獅子
メディカル・タトゥー
タトゥーを巡るミステリアスな物語
水野晴郎と平和主義
全身オートクチュール
痛みを繋ぐ携帯電話
素肌
著者等紹介
ウダＰＡＯマサアキ［ウダＰＡＯマサアキ］
１９７３年、神奈川県横浜生まれ。彫師。「秘密刺青処・横濱刺青製作所」にて刺青工、彫まさとして精進中。１９８６年にＢＭＸと出会い、９１年にはプロライダーに。９３年より独学でタトゥーを始め、９６年、本格的に彫師として生きることを決意。日本伝統刺青を独自に学び、２００２年に独立。以降、地元の桜木町で腕を振るい、現在に至る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ヤエガシ
2
著者と地元が同じなので、読んでみました。オシャレな観光地になる前の横浜のあの地域のどうしようもない、人と人とのしがらみとかが、話の背景に感じられて、ノスタルジックな気持ちになりました。2014/10/26
いんどあ
0
刺青の文化や歴史のような専門書的なテーマはほぼ皆無だが、筆者の彫り師という仕事に対する哲学や、客との対話を重んじ、客の要望と刺青の意味をつなぐ過程など、難しい言葉などは使われていないものの、とても重みを感じられる本。彫り師とその客という関係だからこそ、お互いに刺青に込める思いや話に嘘が無いだろうと読者には思えるためか。刺青をいれるような人を購買層としているためか、終始話し言葉で、本好きでもあまり読み進まない人もいるかもしれないが、カルチャー読み物としても読んで損はないと思う。2014/10/30
user
0
自身が彫った刺青を取りあげ、そこにいかなる意味があるかを語り明かし、おそらく邪馬台国の住民並に刺青がはびこる今日この頃の風潮に一石を投じる作品。2012/12/29
