- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
内容説明
「狂気の愛」を描き続け、アンドレ・ブルトンにその魔術的才能を激賞された20世紀最期のシュルレアリスト、ピエール・モリニエ画集。
目次
天使のめざめ、1964、エッチング、16×12
デッサン
シュジネッラ、1972、エッチング、24×18
天使のめざめ、1960、油絵、100×81
荘厳なるもの、1962、油絵、100×81
花をもつ裸体、1950、油絵、97×130
死の時、1962、油絵、81×100
ミドラルガル伯爵夫人、1950、油絵、61×50
愛の矢、1960‐62、油絵、55×75
アンジェリカ、1947、油絵、80×60〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兎乃
23
幼少期からの真性ヘンタイ様で、そのブレのない人生は清々しさすら感じる。ブルトンは、こういう“本物さん”をコレクションして “ちょっと私は違うのダヨ、ゲイジュツなのだよ〜 ショクン”って悦に入ってるから プレヴェールやクノーに捨てられたのだなぁ…。と 思う。2015/08/03
HANA
11
全て女性を描いたものばかりだが、肌がとにかく艶かしい。特に顔と足の対比。積み上げられたような人体の中で足だけが、まだ命を持っているかのようです。数ある絵の中でもストッキングを身につけた足と尻だけが特にクローズアップされてるのは、まさにフェティシズムの塊。それにしてもこの人の場合、生き方が凄まじい、というかひたすら自分に正直に生きていますね。私も悪しき自分自身になれるようになりたいものです。2012/05/20
yn1951jp
9
「自分で創造した人物をけがす罪(ピグマリオニスム:澁澤によれば「人形愛」)、これは空想的オナニスムと近親相姦・・。それはスクブス(淫夢女精)・・・。」ユイスマン。 「彼の花々は、たとえまきちらされた芍薬であろうと、ばちあたりな雑種性のゆえにいよいよ蠱惑的なその尻のなかから、いまも芳香をはなっている」アンドレ・ブルトン。 「あらゆる想像の門を通って・・・みずから入ってゆく、それ以上に官能的な幸福があろうか。おのれの作品の墓場で女になった男。・・・ピエール・モリニエの錯乱は生きている。」ジョイス・マンスール。2014/08/02