内容説明
千と一夜の夢に撃ち込まれた魔法の銃弾。碎け散る闇の破片は耽美と官能のデコール。極美右翼、ゴシック原理主義、懐古的未来派、そしてすべての精神と肉体の貴族たちに捧げられた新世紀末ヴィジュアル・ロマン。デカダン・アートの新星、佳嶋第一作品集。
著者等紹介
佳嶋［カシマ］
１９７３年２月４日、東京生まれ。専門学校でイラストレーションを専攻。デザイン事務所勤務を経て、現在フリーランスのイラストレーターとして活動。イラストやコミックの境界を取り払った新世紀末様式とも呼ぶべきエロティックでフェミニニティ溢れる独自の耽美的グラフィック・スタイルを確立。主にエディトリアルの仕事や自費出版の小冊子等を通じ作品を発表。それらが徐々に人気を呼び幅広いファンを獲得。２００６年春、現在までの主要作品をまとめた処女作品集『ＳＨＥＥＲ ＭＡＧＩＣ』を刊行。第二作品集『ＥＲＯＳ ＆ ＴＨＡＮＡＴＯＳ』も待機中。オリジナリティに富んだイメージは国内外でも注目される期待の新鋭（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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絹恵
21
テーマ"花咲く乙女たちの陰に"というと、プルーストの『失われた時を求めて』が浮かびます。あとがきには永遠の主題がワイルドの『サロメ』だと書かれていました。絵と文学、互いに「かく」ことで昇華されます。そして描かれる人物に満面の笑みがない理由を知ることが出来ました。笑顔に怯えてしまうことがあるから、この微笑という真実に、私は惹かれます。2014/07/20
空崎紅茶美術館
5
『制服狂時代』『花咲く乙女たちの陰に』『ゴシックホラーへの招待』『月的天使』『死と乙女』『夢遊症』『夢の断片』『東風』『東方美人図』『メルヒェン』『ファンタスマゴリア』『アカルマとヴィカルマ』。鮮やかでもなく濁ってもいない色使いと印象的な瞳。美しすぎるものは、時として毒々しい。2010/08/29
