「わかる」ことは「かわる」こと

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309906089
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

内容説明

大ベストセラー「バカの壁」でさまざまな波紋を投げかけた解剖学者と、137億年の宇宙から「人間とは」「いのちとは」を説く理論物理学者が憂い、また期待を込めて語る。言葉、音楽、日本語、感性、対極・陰陽、数学、情緒、美、日本、教育、環境、人間、男と女…。

目次

第1章 宇宙・音楽・生物(地球に似た星が見つかった;小説や映画に潜む意外な皮肉がおもしろい ほか)
第2章 意識・言葉(対極のものは同時にある;西洋の一元論、東洋の二元論…だから人間は両方持っている ほか)
第3章 戦後教育の失敗(「じゃあどうしたらいいんですか」ではいけない;教師の言うことを即実行しないように教育される ほか)
第4章 男と女と脳と数学(男と女の違いは、ビリと一等の違いと同じ;男女が互いに理解できないのは当たり前 ほか)

著者等紹介

佐治晴夫[サジハルオ]
1935年東京生まれ。理学博士。立教大学理学部卒、東京大学大学院物理学専攻。東京大学物性研究所、玉川大学教授、県立宮城大学教授などを経て、2004年より鈴鹿国際大学・短期大学部学長。無からの宇宙創生の理論、ゆらぎ理論の第一人者。1/fゆらぎを“ゆらぎ扇風機”などの家電製品に応用したことでも知られる。米航空宇宙局(NASA)の太陽系・外惑星探査機ボイジャーにE.T.へのメッセージとして、バッハのプレリュードの録音盤を搭載した話は有名

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。医学博士。東京大学医学部卒業。1995年東京大学医学部教授を退官。1996年より北里大学大学院教授。東京大学名誉教授。専門は解剖学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
解剖学者と物理学者による文系と理系の断絶を憂う対談。10年以上前の本ですが、ますます両者の分断は進んでますね。題名の通り「学ぶ」ということは自分が「変わる」ことで意味がある。知識をいかに現実に変換していくかが大事なんですね。養老先生の「本当の私があると思うのは大間違い。自分というものは外枠からできていくものというのが本来の日本の考え。だから、年をとればとるほど、自分が出来てくる」という言葉に至極納得。「1日15分でいいから、人間がつくらなかったものを見なさい」という台詞は究極の教えのような気がしました。2016/09/17

Kikuyo

6
対談なさっている二人は、何気なくおしゃべりしているようなのだが、どの言葉も深くそして楽しい。「1日15分、人間がつくらなかったものを見る」人間のルールがはいってないものから学びなさいという意味だと思うのだが、本当にそうでもしないと現代人は心身のバランスさえ危うくなっている。宇宙、音楽、言葉、意識、教育、脳と話題も多岐にわたりながら、どれもわかりやすく話がすすむ。科学や数学を単に難しいものと捉えず、自分なりに理解を深めたい、それにはおそらく感性というものは大きな鍵になる。時折読み返したい1冊。2015/11/21

タニッシュ

2
超ロマンティストの佐治晴夫の言葉遣いが優しい。同じことを2人が話していても、やはり響きの良い言葉を遣うのは大切だなと、活字になると尚更。 内容はとても分かりやすく、へええ、という事柄も有り、こういう知識をたくさん持ちたいなと憧れます。2013/09/28

ochatomo

1
学ぶというのは冒険 2004刊2016/11/28

sasuke

1
「因果関係は耳で理解する」という項目で(p. 168)聴覚優位,映像優位の話題が出てきて,興味深かった。 ソシュールを加味して,私なりに整理すると, 1)「耳」「物語」「(直線的に進む)因果関係」=シンタグム 2)「目」「説明」「(並列でパラパラと選択するが立ち止まる)並列関係」=パラディグム  佐治先生の風のようにさわやかな言葉を読んでいると,心が洗われます。 聖書の原典では「己の欲せざるところ人に施す事なかれ」のようだったというは驚きだった(p. 110)。  2012/04/11

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