エヴァ―イリナ・イオネスコ写真集

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  • サイズ A4判/ページ数 151p/高さ 32cm
  • 商品コード 9784309905877
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

エヴァ。それはもっとも無垢な妖精の名、あるいは、もっとも罪深き淫婦の名。母娘による禁断のフォトセッションは、かつて写真史上の醜聞と謗られた。しかし、作品発表から三十有余年の歳月が流れた今、イオネスコの「エヴァ」こそ、ロリータ・エロスの聖典、デカダン美学を極めたバロックの劇場と讃えられ、現代の神話となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

3
母が娘を撮影した写真集。けれどそれはとても美しく、間違っているかもしれない誘惑に満ちている。作品発表から三十有余年の作品集ということだけど、モノクロの画面のなか、物憂げな往年のハリウッド女優のようなメイクを纏った10歳の少女の姿は、限りなく脆くてあやうい。惹きつけられてしまうと同時に、それが良いことなのか自分でも戸惑ってしまう世界。ロリータ云々でなく、ゴシックやバロックな雰囲気が好きなかたは目を通して欲しいかも。2012/09/08

sawa

3
★★★★☆ 現在「ロリータ」という言葉には、小さく弱い幼女のイメージがあるが、語源となったナボコフの『ロリータ』は全く違う。女の少し手前の魅力で男を狂わせる魔性。このエヴァはまさにロリータ。少しだけ膨らんだ乳房、寸胴なウエスト、まっすぐな足、蔑むような冷めた視線。何とかこの娘に気に入られたいとイメージうような気持ちになる。そして実の母親が撮影したというのには、やっぱり驚かさせる。(図)2011/08/07

リンゴ姫

1
白黒なのがまた良い。幼くて無邪気で妖艶で、悪魔のよう。大人の女ではいやらしさが勝ってしまって出来ない。子供だからこその表情だと思う。インタビューウィズヴァンパイアに出てくる女の子をちょっと思い出した。2012/06/09

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