内容説明
人と人とのかかわりがもたらす切なさを、日常の出来事を通して鋭く描く小説集。
著者等紹介
伏本和代[フシモトカズヨ]
1948年小樽生まれ。1992年第75回文学界新人賞受賞。文芸誌「そして」編集委員
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感想・レビュー
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まいこ
6
「デパスな日々」と同じく、嗜癖する女性たちが出てきたのは期待通りで、単身赴任中に存分にパチンコにはまっていた主婦は年末年始の夫の帰省に「同じ屋根の下にもう一人いるとは、なんと煩わしいことかと思」う。デパスは女性が中高年になってからのあれこれが笑いに昇華されていた感じだけど、こちらは少々重苦しかったかも。予備校生の登場人物にも中年女性について「この人もキスをし、セックスをする。それはおぞましくもあり、せつなくもあった。(226頁)」と言わせていたりして、全体に女性が加齢していくことの悲しみが漂う。2015/11/22
金平糖
2
B+。2020/07/18
雛
1
「デパスな日々」の作者による、ビターなビターな短編集。大人の物語は怖いですよ~~~。2014/12/19
ヒヨドリスキ
0
短編集。別れた男にお金を送ってしまう女の話とか、何気ないのに鬼気迫る感じが怖かった。2014/01/13