内容説明
過去を持てない都市に、過去を消した人々が住む。東京物語は、時の彼方に消えていくのか。そのやるせなさに耐えかねて、東京を撮り続けた著者の膨大な写真資料から消えた街角、遺して欲しい街角を選んで一冊とした。
目次
千代田区
中央区
港区
新宿区
文京区
台東区
墨田区
江東区
品川区
目黒区〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんぶー
7
読友さんが書いてたのを見て、図書館にリクエスト。杉並区を重点的に見てましたが、ある写真で、『お~!この鮨屋と葬儀社は今も有る~!』なんて、感動しちゃいました。あと、中野に刑務所が有ったのね!2014/08/25
姉勤
5
モノクロ写真のため、それこそ戦火に焼かれる前の東京か、1回目の東京オリンピックの頃かと思いきや、意外にも昭和42年以降の東京の写真を24区にわけて掲載。 平成(といっても15年以上前)の写真もあり、個人的に東京の土地勘を心得出した頃の写真もあり、その頃を偲ぶ。そして消えてしまった東京を歩きたいと思った。 各写真と共に住所も載っているので、某ストリートビューで現在の状態と比較しても面白いかも。とにかく、東京に思い入れのある方は2回目の東京オリンピックで街が代謝されてしまう前に、今の東京を撮っておきましょう。2013/09/17
Norihiko Shr
4
現代への継続性が確かに感じられる昭和40年代。2014/07/01
U-G.Kintoki
2
昭和40年代の写真にさらりとモノクロで平成の写真を混ぜてくるトラップ。 昭和も40年代だとまだまだ戦前の香りがするな。 今でもそんな雰囲気が残ってるところもあるけど。2021/02/14
So Honda
1
懐かしいと思える風景の中に1980年代半ばのものも混じっていて、時の流れの速さに驚愕。。2019/04/03