内容説明
本書は著者最晩年の新聞や雑誌への寄稿を中心に、一書を編んだものである。第一部「時論と評論」には、日本の外交や国際社会における日本のあり方、とくに時々刻々移り動く世界の情勢と、それに対する日本政府の対処ぶりを論じた、硬派の論説や論文を収録した。本書全体の枢要部分であり、著者がなんとしても世に語りかけたかったメッセージである。ここには、一生を国際社会と日本との橋渡し役として過ごして来た末に到達した、著者の最晩年の思考が集積されている。
目次
1 時論と評論
2 時評と随想
3 「天羽声明」の真相
4 回想と追憶