内容説明
世に犯罪の種は尽きまじ。三文弁護士、奮戦す。刑事法廷で展開される様々な「人間喜劇」を描いて、大人の味わいの英国ユーモアミステリ連作。
著者等紹介
モーティマー,ジョン[モーティマー,ジョン][Mortimer,John]
1923~。イギリスの作家。ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、弁護士業の傍ら、映画・舞台・テレビ・ラジオの脚本家、小説家として多方面に活躍。長篇第一作は『シャレード』(1947)。1975年開始の法廷弁護士ホレス・ランポールのTVドラマは好評を博し、自ら小説化、三十年以上にわたる人気シリーズとなった
千葉康樹[チバヤスキ]
1963年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東邦大学理学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅はこべ
12
主人公のホレス・ランポールは67才の大ベテラン刑事弁護士。事あるごとに詩を引用し(ワーズワースがお気に入り)、どんな不利な事件でも冗談と諧謔を忘れない。英国らしい愉快なキャラ。2008/10/25
頼ママ
2
イギリスの法曹界裏話、といったところでしょうか。飄々としておちゃめなランポールさん、なかなか魅力的です。奥さんのことを「絶対服従のお方」と呼ぶあたり、日本にもいるフツーのお父さんとなんら変わりはないし。あ、でも日本のお父さんは詩の朗読はしませんね。日本の場合は、オヤジギャグに置き換えればいいのかな。オールドベイリーやチェインバーズやバリスターやソリシターといった、法曹界ならではの用語に慣れないうちは苦労しますが、相当に上質なイギリスのユーモア小説でした。2013/05/11
fang_beast
1
ミステリというか英国の法廷弁護士のお仕事小説じゃないか。でも身につまされる。KAWADE MYSTERYの中ではマイベスト。2022/11/15
おかみつる
1
主人公のランポールがどうも好きになれない。 そのせいで読むスピードが乗らない…。 英国テレビの人気ドラマの小説版らしい。 なるほど、そう思えばこのキャラの立ち方やストーリーとして…って思うことは頷ける。 推理モノではなく法廷を舞台にしたコメディと思えば十分おもろい
tai65
1
星4つ2009/06/09