出版社内容情報
イエスの生涯と奇跡、ユダヤ戦争、キリスト教の迫害ーー新約聖書に書かれた物語を考古学で検証。『図説旧約聖書の考古学』の姉妹篇。
内容説明
イエスが生き、キリスト教、ユダヤ教が生まれた時代を発掘する。新約聖書の歴史的背景を探り、その後の歴史や文化への影響、さまざまなエピソードを検証する。
目次
第1部 キリスト教・ユダヤ教の背景(ヘレニズム文化とユダヤ人;死海文書の意義)
第2部 イエスの活動(ヘロデの王国;ナザレのイエス;イエス時代のエルサレム ほか)
第3部 キリスト教・ユダヤ教の確立(ユダヤ戦争;すべての道はローマに通ず;ローマ時代の宗教とキリスト教迫害 ほか)
著者等紹介
杉本智俊[スギモトトモトシ]
1958年生まれ。神戸市出身。慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾大学卒業後、トリニティ国際大学(米国)、シェフィールド大学(英国)で学ぶ(Ph.D.)。2006年‐07年、ヘブル大学(イスラエル)客員研究員。また、1979年以来、イスラエル国及びパレスチナ自治区で発掘調査をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
6
歴史を辿るだけでも面白いのですがカラー写真や図が豊富で理解が捗ります。2021/10/23
乱読家 護る会支持!
3
僕は、今はクリスチャンではありませんし、また固有の宗教団体の信仰を受け入れる気は今後ともありませんが、、、、 やはり、死ぬまでにはエルサレムと、イエスの生まれたベツレヘムに行きたいなぁと強く思いました。 イエスが殺された後、パウロを中心とした彼の弟子たちは、ユダヤの地域宗教から世界宗教のキリスト教へとその教えを拡大し、発展させていきます。 一方で、ユダヤ人たちは、征服者のローマに対して戦争をしかけて、大敗北。国家としてのイスラエルは崩壊し、近代のイスラエル建国まで、世界を流浪することになります。2022/02/15
Go Extreme
3
キリスト教・ユダヤ教の背景: ヘレニズム文化とユダヤ人 死海文書の意義 新約聖書の正典 イエスの活動: ヘロデの王国 イエスはいつ、どこで生まれたのか ナザレのイエス イエスの奇跡 イエス時代のエルサレム 十字架への道とイエスの墓 キリスト教・ユダヤ教の確立: ユダヤ戦争 ローマの軍隊 キリスト教とユダヤ教の成立 すべての道はローマに通ず ローマ時代の宗教とキリスト教 迫害 ミトラ教とキリスト教 ローマ帝国の福音とイエス・キリストの福音 ベイティン(ベテル)遺跡の発掘調査 新約聖書時代の年表2021/11/23
ckagami
1
十字架刑はじつはこんな体勢で、やキリストがあらわれ「メシア」「神の子」と称された背景(ローマ帝国の皇帝崇拝や、その背後のギリシアの宗教)、遺構や遺物に残るその痕跡など、平明でわかりやすかった2022/02/27
沖縄電鉄社長
1
旧約の時代以後、イエスが生きていた時代、使徒たちの時代を経て、ビザンツ文化が南レヴァント(パレスチナ)から消滅する7世紀までの考古学的成果を紹介。2022/01/24