出版社内容情報
英国で花開いた華麗で、可憐な「陶磁器」の数々。その歴史を美しい図版と写真でたどる決定版ガイド? 陶磁器でひもとく「英国史」。
内容説明
陶磁器でひもとく、もう一つの英国史!!ウェッジウッド、ミントン、ダービー、ウースター、ドルトン…イギリス王室を魅了してきた美しい陶磁器の数々。上流階級、中産階級、労働者階級、それぞれの階級への各窯のアプローチはドラマティックで壮大!英国好き、陶磁器ファンのための決定版ガイド。
目次
序章
第1章 ダービーの地に根づいたダービー窯
第2章 職人のこだわりで生き抜いたウースター窯
第3章 企業家のモデルとなったウェッジウッド窯
第4章 英国陶磁器の基礎を作ったスポード窯
第5章 ヴィクトリア女王に愛されたミントン窯
第6章 ロンドンの街を救ったドルトン窯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tulip
56
美しいカラー写真と共に、英国陶磁器の歴史が予想以上に詳しく書かれていて面白かったです。特にウェッジウッド窯の創業者、ジョサイア・ウェッジウッドは職人としても経営者としても人間性が素晴らしく感動を覚えました。驚いたのはミントン窯が2015年に廃止されており、有名なデザイン「ハドンホール」がもう製作されていないこと。ウェッジウッド、ロイヤルドルトン、ロイヤルアルバートがフィンランド企業に買収されていたこと。リーマンショックが影響しているのでしょうか。それにしても、著者の英国への熱意を感じる素敵な一冊でした。2021/02/11
組織液
14
ティーカップのことだけではなく、割と喫茶文化など色々なことに分量を割いていた『図説 英国ティーカップの歴史』よりも、陶磁器そのものについて詳しく書かれているので助かりました。「ダービーの地に根付いたダービー窯」「職人のこだわりで生き抜いたウースター窯」「起業家のモデルとなったウェッジウッド窯」「英国陶磁器の基礎を作ったスポード窯」「ヴィクトリア女王に愛されたミントン窯」「ロンドンの街を救ったドルトン窯」どれもいいですねぇ… やっぱりウェッジウッドの話が一番印象に残りました。いつか欲しい()2021/05/09
いっこ
5
イギリスでは陶器製造が民間によって進められ、王室はロイヤルワラントという形で援助してきたという歴史が、興味深かった。王室だけではなく、中産階級や労働者階級も顧客として発展してきた。劣悪な労働環境を改善した経営者もいたり、ウェッジウッドでは、18世紀末に奴隷解放メダリオンを作り顧客に配ったとのこと。今でいうフェアトレードの先駆けだろう。ロイヤルドルトンはサフラジェットのフィギアを作っていたのに驚いた。2021/04/03
鈴蘭
3
ウェッジウッド、ミントン、スポード、ドルトン… 英国で花開いた華麗で可憐な陶磁器の数々が 英国史と共に解説されている本著。 その歴史を彩るコレクションの中には日本発祥のイマリ(伊万里)も。 王室御用達ロイヤルワラントの称号を得た美しく華やかな装飾に魅了されると共にそれぞれの窯の直向きな努力と情熱に感動を覚えました。2021/06/02
takao
1
ふむ2021/11/02