出版社内容情報
ヒエログリフ、楔形文字、甲骨文……そして未解読文字まで。文字の発生と展開、解読史や読み方まで、古代文字入門の決定版。
大城 道則[オオシロ ミチノリ]
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内容説明
ヒエログリフ、楔形文字、甲骨文、マヤ文字…そして未解読文字の世界まで。古代文字の成り立ちから解読史、読み方案内など、古代文明のロマンに満ちた決定版入門書。
目次
ヒエログリフ―古代エジプト
楔形文字―古代メソポタミア
アナトリア象形文字―古代トルコ
線文字B―ミケーネ文明
フェニキア文字―古代フェニキア
エトルリア文字―古代イタリア
メロエ文字―古代スーダン
古代南アラビア文字―アラビア半島
ティフィナグ文字―北アフリカ・サハラ
ルーン文字―北欧・ヴァイキング〔ほか〕
著者等紹介
大城道則[オオシロミチノリ]
1968年、兵庫県生まれ。関西大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程修了。駒澤大学文学部教授。専攻は古代エジプト史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
51
古代文字の最新情報(昨年の出版)が読める。2003年に小学校教育に導入されたティフィナグ文字には驚き。看板や道路標識にも生きる古代文字とはすごい。線文字Bの音価で、チャドウィックの表(1987)と異なる情報が貴重。研究は少しずつでも進んでいく。未解読文字には、どうしても興味をひかれるが、わずかながらも研究は進んでいる。解読される日を心待ちにしています。2019/06/22
Koning
36
河出書房新社の図説シリーズの古代文字の紹介本。2018年の本なので、紹介されているエジプトのヒエログリフ、メソポタミアの楔形文字から始まってアナトリアヒエログリフ、線文字B、フェニキア文字、エトルリア文字、メロエのヒエログリフとデモティック(と呼んでいいのか?)、南アラビア文字、ティフィナグ(ベルベル)文字、ルーン、ブラーフミーに甲骨文字とマヤヒエログリフと続いてインダスやファイストス等の未解読文字をざっくりと紹介してくれる。発行年が新しいのに加え、現在活躍している研究者による解説なので安心できる。2019/10/15
tom
12
図書館転がり本。あちらこちらをパラパラとめくりながら、貸出期間の2週間を楽しみました。文字というものは、妙に好奇心をそそるところがあるみたいで、読めもしない文字の姿かたちが飽きさせないというのが不思議な感じ。こういう文字を研究している人がいて、ほんとうにマイナーなお仕事で、たぶん周りからは変人と目されていて、でも、本人は、きっと楽しくお仕事をしてるはずでと、妙なところまで連想してしまった本でした。2018/07/17
さとうしん
9
ヒエログリフ・楔形文字から甲骨文字・マヤ文字まで、世界各地の古代文字について概要、解読の歴史、例文の読解をコンパクトにまとめる。図版・図表類もよくまとまっており、一冊手元に置いておくと便利そうな本。2018/10/11
ルーシー
3
世界の古代文字を浅く広く知ることができる。それぞれ文字の概要、解読の歴史、読んでみよう(これが特に良かった!)の3つのコーナーで構成されている。インドの古代文字ブラーフミー文字の体系がひらがなの五十音表に似ているのが偶然ではないこと、そもそも五十音表を考案したのが梵字の知識を持った密教僧だということを初めて知った。ブラーフミー文字→サンスクリット語→仏教→梵字→密教僧と繋がっているのは興味深い。 2021/04/15