ふくろうの本
図説ヒエロニムス・ボス―世紀末の奇想の画家

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309762159
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0371

出版社内容情報

幻想と異形。今なお見るものに衝撃を与え続ける作品を残した、15~16世紀の謎の画家ボスの、真相に迫る恰好の案内書。

【著者紹介】
1941年生まれ。元東洋大学教授。著書に『フランドルの祭壇画』など、共著に『図説ギリシア神話【英雄たちの世界篇】』など、訳書に『ボッス』『ブリューゲル』などがある。

内容説明

伝統からの逸脱。その筆が描いたのは、罪深き人間世界と、地獄の幻想。世紀末ネーデルラント。不安の時代を背景に、愚かな人間と光に満ちた神の世界を描き続けた謎の画家。残された数少ない真筆作品から、奇抜なモティーフに込められた画家の意思を探る。

目次

第1章 その生涯と時代(ボスの肖像;スヘルトーヘンボスの画家 ほか)
第2章 初期の宗教画と風俗画(「七つの大罪」;キリストの物語画 ほか)
第3章 トリプティック(三連画)の諸作品(聖人の祭壇画;「乾草車」 ほか)
第4章 世紀末の幻想(大洪水と来世の幻想;「最後の審判の祭壇画」)
第5章 宗教画の伝統と革新(諸聖人の試練と栄光;「聖アントニウスの誘惑の祭壇画」 ほか)

著者等紹介

岡部紘三[オカベコウゾウ]
1941年、名古屋市生まれ。67年、東北大学大学院文学研究科美術史学専攻修了。90‐91年、ロンドン大学・ウォーバーグ研究所にて研修。桐朋学園大学音楽学部講師、鳥取大学教養学部助教授、東洋大学文学部教授を経て、現在、東洋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

85
冊子風な本だが、画像が豊富だし、部分の拡大図もあって、解説共々楽しめる。敢えて十日ほどを費やした。  ボス は、ブリューゲルや ダ・ヴィンチ あるいは、デューラーらと同時代か、相前後して活躍している。名前だけでも壮観だ。世紀末の切迫感がいかに深甚なものかを感じさせられる。やはりいつか本物を鑑賞したい。2021/12/13

キムチ27

35
絵そのものの図版は我が家のほうがぐっと大きいけど、この方の解説をみるだけでもトリビア。ますますプラドへ行きたくなってきた。彼の肖像画解説に「近代的な小顔」とあるのは笑ってしまう。目の鋭さはさすがだが。 異教オスマンに征服された当時、政治と社会の混乱の中で筆を取るボス、魔女思想、終末思想、種々の画家が「最後の光景」を書き綴っていたこの時代でも飛びぬけているのがボスであろう。彼の人気が上下降する時の変遷でダリやミロに連なると筆者は言う。シュルレアリスムの元祖だと。素人の私には・・・・?だけど。2015/09/25

花林糖

16
(図書館本)15~16世紀の謎の画家。奇妙な絵とボスの人生に惹かれててに取る。『悦楽の園』『乾草車』『聖アントニウスの誘惑』が特にお気に入り。丁寧な解説で理解出来たけれどボスの想像力にビックリ。もっと大きな図版で見てみたい。2016/07/31

こぽぞう☆

14
年本。主にカラーページを眺めて終わってしまった。大きな図版かもちろん実物を観たいなー。2017/02/21

とよぽん

9
15世紀末から16世紀に活躍した奇想の画家だ。人と動物とキリスト教の世界観をモチーフに描かれた、実に奇妙な絵に驚く。ちょっと、ついていけない感がした。ブリューゲルの絵の方が惹かれる。2017/05/06

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