内容説明
孤独な少女が、王冠を手にし、ローマ教皇をして「あのちっぽけな島の女がスペイン、フランス、神聖ローマ帝国など、すべての国々から恐れられている」と語らせた。生涯独身を貫き、イギリスを7つの海を制覇する大国に育て上げた女王の美しく、激しい人生を描く。
目次
第1章 フランス育ちの母アン・ブーリン
第2章 レディ・エリザベス
第3章 姉との闘い
第4章 王冠を我が手に
第5章 イギリスと結婚した女王
第6章 女王の恋
第7章 国情不穏
第8章 無敵艦隊を破る
終章 黄金のスピーチ
著者等紹介
石井美樹子[イシイミキコ]
1971年、津田塾大学大学院博士課程修了。英国ケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究。現在、神奈川大学教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マサキ@灯れ松明の火
13
エリザベス一世の幼少期から、戴冠して女王として「バージン・クィーン」を貫いた生涯を、フルカラーで描き出します。まさに、「イギリスと結婚した女」!しかしながら、怖いですね…王位継承争い…ひたすら、耐え抜いた「エリザベス一世」の勝利ですかね☆2012/07/04
belle
7
映画「ふたりの女王メアリーとエリザベス」を見た帰り、ふたりの関係をもう少し知りたくて図書館に寄って、図版豊富なこの本を選んだ。肖像画をたくさん残したエリザベス一世。映画ではそれらの絵から抜け出たような彼女がいた。知りたかったことは確認できた。2019/03/30
蓮
5
ミュージカル『レディ・ベス』を観たので復習の意味も込めて読んでみました。個人的には小説ではないので、もうちょっと抑制のきいた文章にしてほしかったてす。史実なのかそうでないのか分かりにくい所も。ただ、やはり分かりやすくて、偉大な女性の一生がよく分かりました。エリザベス一世はもちろんですが、周囲の人々もかなり波瀾万丈な人生のよう。2014/08/30
桜花
4
私もエリザベス女王が好きです。 結果的には間違うかもしれないけれどスパッと決断をし進んで冷静に状況を見ようとする姿にあこがれるのかも。2020/03/17
叙述トリックに盛大に引っかかりたい
3
絵や写真など目に見える資料が多く、説明も(たまに分かりにくい部分もあったけれど)過不足なく充分に楽しめた。p.43にあるエリザベスのサイン(エドワード・シーモアへの尋問書簡)の美しさ、同書簡のハットフィールドの判子、p.106にある高齢ゆえ歪んだエリザベスのサインの3つが個人的に大興奮資料でした。「本当にエリザベス一世は生きていたのだな……」と実感させられた。2020/12/18