内容説明
オスマン帝国、ハプスブルクの支配、革命と社会主義―東西ヨーロッパの狭間で常に揺れ続けた激動の歴史を、新たな視点と最新の研究成果を踏まえて描き出した、ハンガリー史の決定版。
目次
カルパチア盆地の征服
ハンガリー王国の成立
王権の強化と繁栄
王権の衰退
オスマン帝国の進出
ハプスブルクの支配のもとで
改革から革命へ
アウスグライヒ体制
アウスグライヒ体制の危機
大戦と二つの革命
トリアノン体制下の危機
人民民主主義の時代
社会主義体制の時代
ポスト社会主義体制のゆくえ
著者等紹介
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。東京大学社会学研究科博士課程単位取得退学。千葉大学名誉教授。法政大学名誉教授。NPO‐IF世界史研究所所長。専門はハンガリー史、国際関係史、世界史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nat
26
図書館本。ハプスブルク家との関連から興味をもって読んでみた。大まかな歴史の流れは理解できたので、良かった。しかし、あまり馴染みがない東欧史なので、難しかった。2020/10/30
ジュンジュン
12
図版たっぷりの130ページなのに、しんどい…。まったく耳馴染みのない人名が容赦なく集中力を奪い、代わりに猛烈な眠気を連れてくる(😢)。フニャディヤノシュ~あ、聞いたことある、オスマン帝国史に出てきた奴だ!イシュトヴァーン~カッコイイ名前、なんか言いたくなる。感想は…これぐらい(🤣)。読むスピードが通常運転に戻るのは、民族の概念が生まれてくる1848年革命あたりから。それでも相変わらず人名は睡眠導入剤だけど。次は同シリーズ「バルカンの歴史」行こうかなと思っていたけど、正直ビビってます(😒)。2023/02/23
belier
7
時は中世、マジャル人がウラル山脈付近から中欧へ進出し、そのまま定着した。言語的にはヨーロッパ言語ではないが、キリスト教に改宗し、おそらく混血も進み、完全に欧州に根づいて王国をつくった。そんなハンガリーにはロマンを感じていたが、通史を読むのは初めて。オスマン帝国やハプスブルク帝国に抑えつけられた歴史は、両大国を裏側から見る歴史でもあり、世界史を多面的に理解するのにも役立つと思った。国自体は第一次世界大戦後に国土を割譲させられ、第二次大戦後にはソ連に振り回され、ソ連崩壊後も苦難が多く、極右台頭の理由が見えた。2023/04/05
sattin
5
国境の移動がすごい多い国だなと思いました。同じ名前の人物も多くてちょっとわかりにくい。革命とか民族独立とかいろいろ勉強になった。2017/11/26
サトー
5
流れを見るためにはこういう本はいいと思いますね。次はパムレーニ エルヴィンの方を読もうと思います。2012/07/24