出版社内容情報
明治から昭和まで、各地の鉄道会社は吉田初三郎らが描いた沿線の名所・行楽地を紹介するパノラマ地図を作り客の誘致に努めた。関東・東海・関西の地図から往時の鉄道路線と沿線風景を探る。
内容説明
全国各地で鉄道が整備され、観光ブームが沸き起こった昭和初期。各鉄道会社は横長蛇腹折り畳みスタイルの“沿線案内”を刊行した。吉田初三郎や金子常光など人気絵師の手によるものもあれば、無名の絵師たちが描いたものもある。その多くは鳥の目で空から下界を眺めた絵図であり、まさに鉄道パノラマ地図であった。沿線ごとに紹介するパノラマの世界を紙上に再現。
目次
１章 関東―東京・横浜を中心とした鉄道パノラマ地図（京都電鉄京王線；小田急小田原線・小田急江ノ島線・京王井の頭線；ＪＲ青梅線 ほか）
２章 東海―名古屋を中心とした鉄道パノラマ地図（濃尾平野から日本ライン、岡崎・豊橋へ一大路線網を広げていった名古屋鉄道；名鉄犬山線・名鉄一宮線・名鉄広見線；名鉄瀬戸線 ほか）
３章 関西―京都・大阪・神戸を中心とした鉄道パノラマ地図（京都市電（廃線）
嵐山本線・北野線
京阪京津線 ほか）
著者等紹介
石黒三郎［イシグロサブロウ］
１９４９年愛知県生まれ。鳥瞰図・絵葉書の収集および研究家。江南市歴史民俗資料館、犬山市文化資料館でコレクションの展示活動を行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Yたろー
11
各鉄道のパノラマ地図とその紹介がされている。現在では路線図などがメインになり、鉄道のパノラマ地図を見ることはほとんど無くなったが、掲載されているものはかなり昔のものも多く、駅名が変わっていたり廃駅が載っていたりしていて面白かった。2021/03/17
きまたよ
3
戦前の鉄道の路線図。路線だけでなく、俯瞰で当時の自然や町並みが描かれている。そんなパノラマ路線図を当時の状況の説明や、現在(2010年発行)の状況も入れて説明している。レトロで良い感じ。できれば、同じような視点で現在の路線の俯瞰図を入れてくれていたらと思う(贅沢か)。2019/04/07
Gen Kato
1
吉田初三郎氏に興味を抱いて。もっとカラーが多ければよかったなあとは思うものの、大正～昭和初期の空気はじゅうぶんに味わえます。パノラマ地図がますます見たい！2014/03/10
Tadashi_N
1
手書きの味はデフォルメに有る。青梅線沿線の地図に大阪が有った。2013/02/16
