感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
34
東京の古い写真を見たくなって手に取りました。GHQ占領下で再出発を迎える日本の様子を伝える写真を多数掲載。占領当初の目標は日本の再軍備阻止、財閥解体、人権意識の定着でしたが、次第に労働者デモにも脅威を感じるようになったアメリカの方針転換に東西冷戦の影が感じられます。学校の日本史では駆け足で通り過ぎた時代で、これまで耳にしたことのある様々な用語が本書でようやくひとつの引き出しに収まった感があります。期待していたような街角の写真は少なかったものの、それでも自分の生まれる20年前の空気を感じることができました。2022/03/18
りょう君
11
図書館本。マッカーサーとGHQの政策、昭和天皇の全国巡幸、東京裁判、焼け野原での市民生活などアメリカ軍のカメラマンが撮影した写真集。ヤラセもあると思うが、写真が訴えてくる真実。現在の平和な日本は、昭和20年敗戦後のアメリカ軍占領下から始まった・・2016/12/04
mari
7
米兵やアメリカ人たちとの子どもたちの交流が何枚かある。どの子も丸坊主とオカッパで可愛い。戦災孤児たちが孤児収容所でそろってご飯を食べている、一日1000キロカロリーにも満たなかったそうだ。2013/08/22
ジョバンニ
4
なかなか興味深い写真があるし、当時の生活が垣間見れることは良いのだが、その鮮明な写真の提供元がアメリカ国防省なのでちょっと複雑。それにしても、GHQによる日本民主化の動きについての年表を見ると、その慌しさに薄ら寒さを覚える。国の根幹となるものがこんなに急ピッチで作られたとは。瑕疵はきっとあるのだろうなあ。2016/01/14
讃壽鐵朗
4
知らなかった時代が、写真と共によく理解できた2015/09/20