内容説明
日時計から最新の高級複雑機械式時計まで。伝統技法を継承する現代の名工、各地の時計博物館も紹介。
目次
第1章 機械式時計の誕生
第2章 ポケットウオッチの隆盛期
第3章 ポケットウオッチの黄金時代
第4章 ポケットウオッチからリストウオッチへ
第5章 リストウオッチの黄金期
第6章 リストウオッチの大変動期
第7章 スイス時計産業の復興
第8章 ドイツの時計産業と歴史
第9章 日本の時計産業と歴史
著者等紹介
有澤隆[アリサワタカシ]
時計ジャーナリスト。1954年東京生まれ。中央大学法学部中退。31歳のときに11年にわたるサラリーマン生活から転身し、広告制作プロダクションに入社。その後フリーランスのコピーライター、精神世界雑誌などの編集者などを経て、時計雑誌の副編集長。2004年から『temps』『腕時計王』などの企画・取材・編集に関わり、スイス・ドイツのウオッチメーカーとも親しく、時計を中心としたライターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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もよ
8
写真が多く、トピックスが多方面でありながら厳選してあり、とても分かりやすく楽しめた。 技術的な細かいところにはあえて踏み込んでいないので、そういう事は他の書に当たれという事なのだろう。2015/08/30
めぐみこ
2
時計の誕生から、懐中時計→腕時計への移り変わり、クオーツムーヴメントの誕生、コンピュータ技術の導入などをザッと説明。飛行機やオリンピックが、時計の進化に関わっていたとは思わなかった。日本へ機械式時計が戦国期に伝わったにもかかわらず鉄砲のように生産されなかったのは、時間の概念が異なっていたため、とは目から鱗。巻頭のスターキャリバー2000が美しすぎる。さすが時計界の頂点に立つ名門の品だ。2020/02/25
takao
1
ふむ2021/08/03
TAKAMI
1
100ページちょっとの本だけど、時計の持つ歴史や国ごとの風土についてわかりやすく説明されています。またビジュアルイメージも豊富で、とても読みやすい。腕時計の発展には飛行機のパイロットに対する需要があったり、スイスには分業制の歴史があったり、様々な角度から時計の持つ世界を見つめることができて面白かった。どの項目も、より詳しく知りたいと感じた素晴らしい入門書。2017/10/16
Hiroyuki Asaji
0
機械式時計についての本で、懐中時計の隆盛から、腕時計への変遷が図入りで詳しく載っています。終盤各章ではスイス、ドイツ、日本の時計産業の流れがまとめられていて、それぞれの地に根付いた個性や技術へのこだわりが見えて、対比できて面白いです。また、個人的に一番楽しめたのは、各章末の7名の「現代の名工」の紹介記事です。独立時計師のフィリップ・デュフォー氏はじめ、貴重な伝統技法を継承する名人のインタビューや工房の様子が載っています。女性名工のエナメル装飾は、15回も焼成を繰り返すそう!技術の深さを感じました。2014/07/17