ふくろうの本
図説 永井荷風

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  • サイズ B5判/ページ数 111p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309760643
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

内容説明

町を、人を、時代を描き、東京を歩き続けた都市の作家、荷風。その孤高の人生と珠玉の作品世界をたどる。

目次

序章 荷風の散歩道
第1章 荷風誕生(「狐」の家;「あめりか」から「ふらんす」へ ほか)
第2章 江戸趣味の人(江戸文化への憧憬;『日和下駄』の世界 ほか)
第3章 都市生活者、荷風(荷風ひとり暮らし;『〓(ぼく)東綺譚』の町 ほか)
第4章 偏奇館炎上(敗戦まで;モノが語る荷風 ほか)

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年、東京生まれ。作家、評論家。東京大学法学部卒業後、朝日新聞社記者を経て、映画、文芸、都市論の評論活動に入る。主な著書に『大正幻影』(新潮社、1990年、サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(都市出版、1966年、読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(新書館、2003年、桑原武夫学芸賞・毎日出版文化賞)ほか多数

湯川説子[ユカワセツコ]
1968年、東京生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒業。東京都江戸東京博物館学芸員。「近代版画にみる東京―うつりゆく風景―」展(1996年)、「永井荷風と東京」展(1999年)、「武蔵野文学散歩展~都市のとなりのユートピア~」(2004年)などの展覧会を企画・実施
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はにまる

1
永井荷風の生涯を、当時の写真や資料と共に解説。荷風が暮らし散策した風景や風俗が、なんとなく見えてくる。濹東綺譚の舞台・玉の井は、場末の私娼の街との事で、小説はともかく実際はどうなんだろと思っていたが、本書でその迷路の如き街並みが垣間見え、これはちょっと魅力的かも、と思った。2022/09/29

サトル

1
永井荷風の断腸亭日乗の世界をかいつまんで知ることが出来た。共感を覚えるのは日和下駄を履いて江戸の面影を残す裏通りを歩く姿で、初老となって江戸趣味にやつしながらも表通りの文明批判を常に心根に持って歩いて行ったようだ。墨東奇譚で描かれる玉の井ぬけられますの世界、荷風は迷宮と呼んで愛着を寄せていたそうだが、まさしく一歩を足を踏み入れたら抜け出せない魅惑の私娼街だったのだろう。アメリカやフランスを放蕩しながら暮らしたことが荷風の詩情豊かな世界を導き出したと云う。羨ましい程の作家稼業を全うした人生の達人だった。2022/04/08

方々亭

1
永井荷風の生涯とその仕事をコンパクトにまとめたムック本。カラーで色んな資料が見られるのが嬉しい。町歩きが好きだった荷風に倣って散歩に出たくなる。2022/04/06

takao

1
ふむ2021/08/03

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