Kawade道の手帖
ニーチェ入門―悦ばしき哲学

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309740348
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0010

内容説明

9つのレクチャーでわかるニーチェの魅力と可能性のすべて。

目次

1 ニーチェを通して生を見つめる
2 ハイデガーとアーレントの間―ニーチェ私観
3 世界はニーチェをどう読んできたのか
4 偏屈者たちのニーチェ
5 ニーチェをいかに自分に取り込むか
6 ニーチェと生活法
7 ニーチェと正義
8 ニーチェと格闘した近代日本の知性たち
9 ニーチェと日本人

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

54
このムックはほかニーチェ本をいくつか読んだ後で開くべき。日本のニーチェ研究者たちにいろいろなテーマで語らせている。ブックガイドでもある。ニーチェは世界の後の哲学者たちにどのように読まれたのかや、日本でいかに受容されたのかなど。漱石も読み込んだそうで、吾が猫でニーチェのことを出しているとか、萩原朔太郎は心酔していたとか、いろいろ面白い。難解であるが各研究者たちが魅力を感じたさまざまなニーチェ観を語っている。呆れたのは、適菜収で、彼は恐山に行って、いたこにニーチェを降ろさせたとか…… この本は手元に置きたい。2017/02/27

いと

9
図書館でダンナさんの用事が済むまでダラダラと本棚の間を散歩していたら、なぜか手に取り読み始め、なぜか空いていたイスに座り込み、なぜかそのまま手に馴染んでいたので持ち帰り・・・なぜかパラパラ読んじゃった。なんか少し面白いかもニーチェ。2015/08/09

それん君

7
ニーチェの哲学書というよりも、著者の意見が多かったなと思った。ニーチェの考え方の運命をうけいれるという辺りが仏教の無常観と似ているような気がした。 そもそもどうしてニーチェを読もうと思ったのか(多分格好つけたいからとか同級生より心の持ち方をレベルアップさせたいとか純粋に哲学を学びたくて読んではいない)。ただ、ますます自分のする行動や考え一つ一つが良いか悪いかわからなくなった。でも、過去の不幸を逆に幸福の要因として考えられたと思う。2016/11/25

またの名

6
「ツァラトゥストラのおかげで人生を肯定できました!」という読みと、「元気になりたいならニーチェ読まずに週刊誌の美男美女でも眺めてればいい」と突き放す三島氏の解説を同時に収録している(心の)幅の広い入門書。ハイデガーやアレントといったドイツ哲学王道の解釈から、表現スタイルや憑依体質の観点で読み解いたりフーコー、デリダ、ドゥルーズ、ガタリらフランス現代思想の文脈につなげた論考、高山樗牛に遡る日本での受容史のおさらい等あまり入門的でない周辺情報が満載。ニーチェをいたこに降ろした作家の話が堅い文章の間の小休止に。2016/01/07

ともすけ

3
ニーチェ研究家たちが色々な角度からニーチェに対する思索を披露している。どの著者が自分にあっているか選べるので入門に最適。アーレントとニーチェやポスト構造主義とニーチェなどなかなか使えるブックガイドだった。各々の内容はニーチェ入門ではないですがこれからニーチェをどのように読んでいくかの道標になる良書。2013/03/13

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