内容説明
ぼくは一生、忘れないだろう。「生まれてきたこと」の意味を知った、あの十二歳の冬の夜を。ぼくらの町に、遠い国の子どもたちがやってきた。放射能に傷ついて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おだまん
1
オーロラ交響曲、聴いてみたい。2008/10/12
卯月
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再読。児童書。1996年秋、ぼくと銀林省司、若杉深雪は小6で合奏仲間。N県の湖畔のぼくの町に、外国の原子力発電所の事故で被曝した、12歳と14歳の少年少女がやってきた。彼らの一人、天才少年作曲家の交響曲を、この町で演奏するのだという。驚異的な打楽器の才能を持つが学校の音楽教師に疎まれる銀林には、実は「本名」があり、日本人ではない。読んでいていろいろと気分が重くなるので、好きな本ではないのだが、それでも冬の湖でプロのオーケストラに囲まれ、銀林がチャンゴとトゥメルパルパークを叩くクライマックスは息を呑む迫力。2015/12/24
勉誠出版営業部
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山口泉さんの『オーロラ交響曲の冬』を読了。長野県と思しき冬国での少年少女の交流を描いたもの。原発だったり、在日だったり、重いテーマも含んでいましたが、あまりにもピュアな物語。2013/06/12
Margate
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『オーロラ交響曲の冬』 by 山口 泉 河出書房新社 1997年1月 児童書だけれど テーマが重いです
温
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言葉のうえではぎくしゃくしていた子どもたちが、音楽を通して心を解き放っていくところに感動した。2004/07/30