石牟礼道子

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石牟礼道子

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  • サイズ B6判/ページ数 531p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309728940
  • NDC分類 918
  • Cコード C0393

出版社内容情報

『苦海浄土』で知られる、戦後日本文学における最重要作家。「椿の海の記」「水はみどろの宮」、エッセイ「タデ子の記」などを収録。

【著者紹介】
1927年熊本県天草生まれ。生後すぐに水俣に移る。詩人、作家。著書に『苦海浄土(三部作)』『あやとりの記』『十六夜橋』『石牟礼道子全集・不知火(全17巻、別巻1)』、共著に『なみだふるはな』ほか。

内容説明

ふるさと水俣のかつての豊かな自然風景を背景に、幼少時の甘い記憶が叙情的に綴られる長篇「椿の海の記」。阿蘇山に近い村で、渡し守をする千松爺と暮らす少女・お葉が動物や山の精霊、風のささやきや草の声と戯れる「水はみどろの宮」。幕末から西南の役の頃の歴史の変革期における南九州の庶民の生の声が響く「西南役伝説」(抄)。代用教員時代に孤児をひきとった際の自伝的作品「タデ子の記」他、詩十篇、新作能「不知火」を収録。「池澤夏樹=個人編集世界文学全集」に唯一長篇を収録された日本人作家の珠玉の作品群。

著者等紹介

石牟礼道子[イシムレミチコ]
1927~。熊本県生まれ。水俣実務学校卒業後、代用教員、主婦を経て、詩人・谷川雁のサークル村に加わり、詩歌を中心に文学活動を開始。1969年、水俣病患者の魂の声を描いた『苦海浄土』三部作の第一部となる『苦海浄土わが水俣病』を発表し大きな反響を呼ぶ。73年、マグサイサイ賞受賞。93年『十六夜橋』で紫式部文学賞、2001年朝日賞、02年『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』で芸術選奨・文部科学大臣賞、14年『祖さまの草の邑』で現代詩花椿賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

98
『苦海浄土』の作者としか知らなかった石牟礼道子さんは類まれなる記憶と自然への畏怖、人の営みへ愛おしさに溢れた素敵なお方でした。「椿の海の木」の自然が息づく様が五感に伝わってくる茶目っ気とユーモアに溢れる美文に酔いしれました。おもか様の髪に鈴振草を忍ばせて結い上げ、それが鳴る様を一緒に楽しむ姿は余りにも美しい。そして「こんにゃくや」の女将さんが天草から来た遊女の娘を悪く言う女達に対し、彼女達の死の間際の言葉を伝えて諌める場面は人の情の深さを心に染み入らせます。だが日本窒素肥料工場の登場に遣る瀬無くなったり。2018/03/04

KAZOO

95
池澤さんはよほど石牟礼さんの作品が好きなのですね。「苦海浄土」は池澤さん編集の世界文学全集のほうに収めているので、こちらにはどちらかというと石牟礼さんの若いころ、あるいはふるさとのにおいがするものを収めておられます。日本がまだまだ、工業化の波に洗われていない頃の作品で懐かしさなどがあります。日本の田舎という感じです。2015/10/23

starbro

53
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第十一弾です。石牟礼道子、初読です。文章も美しく、小説、詩、能等、多彩な文才は感じるものの、あまり入り込めず、今巻は修行のような感じでした。池澤夏樹の思い入れが強すぎる感じがします。「石牟礼道子なくして戦後文学の完成はなかった」という評価は過大すぎる気がします。だからこそ石牟礼道子で丸々一冊なんでしょうけど・・・2015/10/29

ぐうぐう

27
静謐だが力強く、愛しさに満ちているが哀しみと怒りがそこには秘められている。幼少時代を振り返った物語『椿の海の記』が自伝ではなく文学と成り得ているのは、彼女が綴る言葉にそんな感情が、いや、命が宿っているからだ。故郷水俣の美しい自然と活き活きとした人間達の営みがここには描かれているが、「塘一帯はいま、チッソの八幡プール残渣の下に生き埋めのまま、神々とともにあった、ひとびとの壮大な魂の世界は水銀漬となり、わたしの村の目前にある。」という一文が示すように、もはやなくなってしまった風景であり、営みである。(つづく)2015/10/27

algon

20
世界文学全集の「苦界浄土」で圧倒的内容に驚き、そして日本文学全集で全く知らない内容で1冊を与えられた著者、正月時間を使って読了したがさらにその異質な世界観に驚かされた。4歳の自身の幼少期の認識感覚を作家の手で未曾有の世界に作り上げた「椿の海の記」ではさらにその英知溢れる表現に驚かされた。「金泥色の蘭菊や野菊が暮れ入る間際の空の下に綴れ入り、身じろぐ虹のようにこの土手はわだつみの彼方に消えていた。すると私は白い狐の子になっていて「こん」と鳴いて道の真ん中に飛んで出る。」至る所こんな刮目の表現が散乱している。2022/01/06

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