吉田健一

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吉田健一

  • 吉田 健一【著】
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  • 河出書房新社(2015/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 550p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309728902
  • NDC分類 918
  • Cコード C0393

出版社内容情報

本を読む喜びを様々な視点から綴った「文学の楽しみ」の他、「ヨオロッパの世紀末」、「酒宴」、「母について」など19篇を収録。

批評という文学形式において近代日本が生んだ最も価値ある大作二つ。その傍らに巧緻な翻訳と機略の小説、洒脱のエッセーを配する。──池澤夏樹

【ぼくがこれを選んだ理由】
 評論は既成の作品の評価に終わるものではなく、一つの時代の文学を読み通すことによって次の時代の文学を用意する営為である。吉田健一は十八世紀までのヨーロッパ文学に戻ることで二十一世紀への日本文学の道を開いた。彼のおかげでぼくたちは小林秀雄から逃れることができた。(池澤夏樹)

「ある本が読めるか、読めないかを決めるのに一番確かな方法は、その本が繰り返して読めるかどうか験(ルビ:ため)して見ることである」──本を読み、文学に親しむ喜びを様々な視点から語りつくす長篇評論「文学の楽しみ」、ヨーロッパという文明が十八世紀に完成し、人間の自由を重んじるその精神が再生したのが十九世紀末だとする記念碑的著作「ヨオロッパの世紀末」の他、酒を愛する男が灘の技師と出会って体験する不思議な一夜を描く小説「酒宴」、若くして別れた母への思いを綴った「母について」、市井の旨(ルビ:うま)い店と料理をめぐるエッセー「食い倒れの都、大阪」など傑作19篇を厳選。

解説=池澤夏樹
解題=島内裕子
月報=松浦寿輝・柴崎友香
帯装画=林哲夫

【収録作品】
文学の楽しみ
ヨオロッパの世紀末
「ファニー・ヒル」訳者あとがき
ブライズヘッド再訪
ディラン・トオマス詩集
石川淳
母について
銀座界隈
田舎もの
汎水論
水の音
宴会
食い倒れの都、大阪
酒談義
ロンドン訪問記
酒宴
辰三の場合
お化け
シェイクスピア詩集 十四行詩抄

【著者紹介】
1912年東京都生まれ。作家・批評家。随筆や翻訳などでも幅広く活躍。おもな著書に、評論『文学の楽しみ』『ヨオロッパの世紀末』『時間』や、小説『金沢』『絵空ごと』『東京の昔』、随筆『私の食物誌』など。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

52
むかし吉田健一著作集を10巻近くまで採ってその後読まなくなって中断していました。結構人間的に幅が広い人だと思います。この中にも、文学のことから、欧州、あるいは食べ物、お酒、お化けやシェイクスピアまで語られています。ヨオロッパの世紀末ではやはり文学談義が中心で、マラルメ、ボードレイルなど小林秀雄とはまた異なった観点から論じられています。2015/05/31

ぐうぐう

21
文学全集に民俗学をラインナップさせた前巻の編集にも驚かされたが、批評を加えた本巻には、正直面喰らってしまった。全集20巻は、吉田健一の評論集である。しかし、前巻がそうであったように、今回も読んでみて納得。解説で池澤夏樹が述べているように、「批評は文学の原理を明らかにし、文学を導くものだ」を実践した批評が、ここには収められている。中でも、二本の長編『文学の楽しみ』と『ヨオロッパの世紀末』は、読み応え充分。吉田は、定説とされているものを疑うところから始める。(つづく)2015/05/29

starbro

14
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第五弾です。吉田健一は初読です。これまで吉田健一自体を知りませんでしたし、ましてや吉田茂の長男であることも衝撃の事実でした。国際的な教養人で古今東西の文化に精通した知の巨人の文章は数十年後でも十分色褪せていません。「酒談義」、「酒宴」といったお酒にまつわるエッセイも大変洒落ていました。しかし編者が解説で触れているものの、吉田健一だけで何故一冊丸々使うのかは理解できませんでした。夏目漱石や森鴎外でさえ一冊でないのに・・・2015/05/27

秋良

12
批評家の吉田健一でまるごと一冊。碩学というのはこういう人のことを言うんだろうなあ。彼の教養の前には私は赤ちゃんで、「ではない」の多用による文章の長さも相まってただバブバブ言うことしかできなかった。ただそれがお酒の話になると「みんなが飲めるから酒であって、金持ちしか飲めない酒なら金持ちは人間じゃない」とかものすごい訳わからんこと言い出して、酒飲みのしょうもない一面を垣間見た……かもしれない。2022/04/17

Haruka Fukuhara

7
池澤夏樹の解説の文章がよかった。愛情が伝わってくる。大岡昇平との比較に少し言及していてあまりピンとこなかったけど、吉田健一の魅力が評論にあって小説になく、大岡昇平の魅力が小説にあって評論にはないという風にとらえれば自然な比較なのかもしれないと思った。彼はフランス語や英語で頭の中で考えていたらしく云々と書いていて、ちょっと吉田の日本語の不思議の一端がわかった気がした。2017/03/19

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