大岡昇平

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大岡昇平

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309728889
  • NDC分類 918
  • Cコード C0393

出版社内容情報

二組の対照的な夫婦と復員兵の恋愛をめぐる心理小説『武蔵野夫人』の他、『俘虜記』から三篇、花柳小説「黒髪」など、十篇を収録。

大岡 昇平[オオオカ ショウヘイ]
1909年、東京生まれ。戦後文学の代表する作家。1988年没。横光利一賞、朝日賞、毎日出版文化賞、毎日芸術賞、読売文学賞、野間文芸賞、新潮社文学賞、日本推理作家協会賞ほか受賞。

内容説明

対照的な二組の夫婦と復員兵の愛をめぐる心理小説の傑作『武蔵野夫人』とその創作過程に関する「『武蔵野夫人』ノート」、南方での戦争体験を元にした思索的小説『俘虜記』から「捉まるまで」等三篇、ユーモア溢れるおとぎ話の続篇「一寸法師後日譚」、花柳小説の佳品「黒髪」、神話と文学の起源をさぐる評論「母と妹と犯し」、昭和天皇重篤に際して心情を綴った「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」など、戦争と人間の真実を、理性と知性に基づいて希求した戦後文学最高峰の多面的な魅力を示す。

著者等紹介

大岡昇平[オオオカショウヘイ]
1909~1988。東京生まれ。京都帝国大学仏文科卒業。19歳のとき小林秀雄や中原中也と出会い、文学活動を始める。1944年に召集を受け、フィリピン戦線における苛烈な戦闘を経て米軍捕虜となる。その体験を元に『俘虜記』、『野火』(52年読売文学賞)を発表し高い評価を得る。また、50年には知的な構成をもつ心理小説『武蔵野夫人』を刊行、ベストセラーとなる。その他の主な作品に『花影』(61年毎日出版文化賞)、戦記文学の金字塔『レイテ戦記』(72年毎日芸術賞)、評伝『中原中也』(74年野間文芸賞)、評論『小説家夏目漱石』(89年読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

129
この巻は大岡昇平の作品です。武蔵野夫人、捉まるまで、サンホセ野戦病院、労働、黒髪など、あと講演録などが収められています。武蔵野夫人はフランス文学(とくにスタンダール)の影響を受けている気がします。結構スタンダールの作品を訳しています。大岡の代表作というと武蔵野夫人もそうですが、俘虜記、野火、レイテ戦記でしょう。それらがないのが残念ですが捉まるまで、が比較的似たような感じであっという間に読めました。2016/07/30

starbro

89
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第十九弾です。大岡昇平の作者名、その代表作『武蔵野夫人』も作品名は知っていましたが、いずれも読むのは初めてです。池澤夏樹セレクトにしては、代表作を収録しているのに驚きました。『武蔵野夫人』は、60年以上前に書かれた作品ですが、現代においても然程古めかしくなく、先日読んだ『伯爵夫人』何かよりも、男女のラブ・アフェアを見事に描いています。その他の作品では『母と妹と犯し-文学の発生についての試論-』、『二極対立の時代を生き続けたいたわしさ』 がオススメです。2016/08/15

優希

84
大岡昇平というと戦争文学というイメージですが、これを読んでその世界は幅広いことに驚きでした。代表作が『武蔵野夫人』しか収録されていませんが、その分新たな一面を見たような気がします。戦争のみならず、性愛も描く作家ということ、スタンダールの翻訳者でもあったということを知りました。2016/08/03

jam

75
昭和を語る時、避けては通れない不条理が「戦争」である。従軍し俘虜の経験から著した「俘虜記」はあえて実録とせず、自問することで心の襞深く分入り、後に「レイテ戦記」を生む。また、武蔵野を舞台に成就無き愛を綴る「武蔵野夫人」では、スタンダールを敬愛した著者の眼差しから愛の形を描き、戦後ベストセラー小説となった。日本という国のアイデンティティの在り処を文学により希求したことは、俘虜を経て歴史(戦争)を考え続けた大岡の意志の顕われと言えよう。端正な文章は静かな力を内在し、大義という楼閣にある武力と対峙する。2016/09/10

ぐうぐう

29
大岡昇平と言えば、『野火』に代表される戦争体験を記した作家という印象が強く、そういう意味では『俘虜記』から選ばれた三編が、読んでいて一番しっくりと来る。しかし、その三編を読み進めていくと、『野火』がそうだったように、大岡の戦記ものがただ単に戦場での体験を綴った作品ではなく、戦場という非日常での日々が、いかに大岡に生きるということ、あるいはそもそも世界とはという疑問を抱かせたかを描く、いわゆる思索的小説であったことに改めて気付かされる。(つづく)2016/07/23

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