宮沢賢治 中島敦

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宮沢賢治 中島敦

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  • サイズ B6判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309728865
  • NDC分類 918
  • Cコード C0393

出版社内容情報

病床の連作詩「疾中」や「ポラーノの広場」など宮沢の18篇と、「弟子」「悟浄歎異」「李陵・司馬遷」など中島の7篇を収録。

【著者紹介】
1896年岩手県生まれ。詩人・童話作家。農業指導者として活動しながら、独特の宇宙的・宗教的感覚をもった作品を数多く残した。童話「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」、詩集「春と修羅」など。1933年没。

内容説明

自然と人間の欲望の対立を苛烈に綴った詩「春と修羅」、病床で自らの死と対峙した連作詩「疾中」、「野はらのまんなかの祭のあるところ」をめぐる幻想的童話「ポラーノの広場」、吹雪で家路を見失った幼い兄弟を描く「ひかりの素足」など、宮沢賢治の詩や童話19篇。南洋の自然と風俗の濃密な匂いが立ちのぼる「環礁」、中国故事をもとに三人の男の異なる生きざまを描いた「李陵・司馬遷」、孔子とその門下の子路の交流を描く「弟子」のほか、「悟浄出世」「悟浄歎異」など、中島敦の7篇。夭折した二人の天才作家の精髄を集成。

目次

宮沢賢治(春と修羅;疾中;星めぐりの歌;「われらひとしく丘に立ち」;スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説 ほか)
中島敦(環礁―ミクロネシヤ巡島記抄;悟浄出世;悟浄歎異―沙門悟浄の手記;弟子;李陵・司馬遷 ほか)

著者等紹介

宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896~1933。岩手県生まれ。盛岡高等農林学校卒業。学生時代から短歌制作にいそしむ。高校教員として働きながら土性調査など農村活動を主導し、詩や童話を発表し始める。自然科学の知識に基づく想像力、宇宙的感覚、宗教的心情や魂の葛藤を独自の言語感覚によって表現し、多彩な作品世界を切り開いた。法華経を敬信

中島敦[ナカジマアツシ]
1909~1942。東京生まれ。東京帝国大学文学部卒業。中学時代から小説を書き始め、大学では森鴎外や耽美派の研究に取り組む。芸術と孤独な自意識の昇華に苛まれつつ、今後東西の文学作品を渉猟し、文芸誌に応募を始める。1941年、パラオ南洋庁に国語教科書編纂のため赴任。42年、R・L・スティーヴンスンの晩年を主題とした『光と風と夢』を刊行するが、喘息のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

129
この巻には、宮沢賢治と中島敦の作品が収められています。池澤さんが選んだので、この二人の代表作といわれるものが抜けているのではないかと思われる方もいられるかもしれません。宮沢賢治のものはほとんど読んでいるのっでしたが、中島敦の作品は、弟子、李陵・司馬遷以外はあまりなじみのないものでしたが、やはりいい作品が多いと思いました。2016/04/24

優希

91
夭折の作家、宮沢賢治と中島敦の作品がおさめられています。2人は遠い世界へ目を向けていたように思います。賢治はイーハトーブの空想を、中島は古代中国を。代表作といわれるものは抜けていますが、隠れた名作によって編まれているのではないでしょうか。あまり馴染みのない作品が読めるのもこの全集ならではですね。2016/05/02

starbro

81
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第十六弾です。宮沢賢治、中島敦共に教科書等で数作品読んだレベルです。今回も池澤夏樹の個人編集色が色濃く出ており、一般的な代表作は収録されていません。本作の別紙で夢枕獏が中島敦といえば「山月記」と「名人伝」に尽きると断言しているのに、両作共ありません。その中でオススメは宮沢賢治の「北守将軍と三人兄弟の医者」と中島敦の「環礁」です。次巻25巻「須賀敦子」一人で一冊も少し不安ですが、頑張ります!2016/05/14

syota

35
日本文学の潮流から一線を画し、独自の世界を築き上げながら夭折した二人の作家を取り上げている。代表作ではなく、あえて目に触れる機会の少ない作品を選んでいるのも池澤さんらしいところ。例えば、宮沢晩年の詩を集めた『疾中』からは、童話にみる理想主義者・宮沢とは別の、迫りくる死と向き合う生身の人間の声が聞こえてくる。また、中島の『悟浄出世』は西遊記のサイド・ストーリーという形を取りながら、日本には珍しい内面の思索を積み重ねた哲学的小説となっている。じっくりと読み進め、手応えのある充実した時間を過ごすことができた。2021/02/14

ぐうぐう

25
宮沢賢治の「春と修羅」から始まる『日本文学全集』第16巻。東北の厳しい自然は、圧倒的なまでに厳格だからこそ、賢治に詩や童話を書かせたはずだ。抗うことを許さない自然の存在は、ときに「ひかりの素足」という救われない物語を生む。しかし、賢治は自然を恨んではいない。解説で池澤夏樹が言うように、自然は人を傷付けるが、その傷を癒しもするからだ。自然は人間の運命に対して無関心であるのだから、恨むなど見当違いも甚だしい行為でもあるのだろう。そんな厳格な自然の中から、賢治の空想が生まれたことに感動を覚える。(つづく)2016/04/22

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