出版社内容情報
『夢幻紳士』40周年記念。ファン熱望の初画集。1970年代の初期作から2020年代の最新作まで、300点以上収録の豪華本。
内容説明
『夢幻紳士』40周年記念。高橋葉介、初の画集。妖艶画300点以上収録。代表作から最新作まで網羅した画業44年間の集大成!
著者等紹介
高橋葉介[タカハシヨウスケ]
1956年3月15日、長野県に生まれる。1974年駒澤大学の漫画研究会に所属。同人サークル「楽書館」に参加。1977年大学在学中、「マンガ少年」掲載の『江帆波博士の診療室』でデビュー。2006年「幽」怪談文学賞の選考委員に就任。2017年漫画家生活40周年を迎える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
46
先月の総特集に続き、初の画集。ずっしりと重く、それだけでも期待が高まりました。夢幻紳士シリーズをはじめ44年分のヨウスケワールドを堪能しました。おぞましくも美しい作画に魅入りまくりです。近年の墨を活かした表現も好きだけど学校怪談の単行本の表紙などみたいにアメコミ感のあるポップな塗り方もいいな。2021/07/22
くさてる
19
原画展行きたかった。高橋葉介といえば、その独特のストーリーや台詞、展開と構成の妙で唯一無二の存在であることは間違いないのですが、絵の力がほんとうに素晴らしいのです。この画集はその絵の力を堪能するためにまさにマストな一冊。おそらくはもっと数はあるのでしょうが、デビュー時から現在まで幅広く代表作を収録していて、楽しめました。にぎやかで楽しくて、不穏で少しおぞましく、美しい。素晴らしいです。2021/08/12
kei-zu
16
そのサイズと値段から刊行時は購入を控えていたのですが、9年ぶりの「夢幻紳士」最新刊のあとがきで本書に触れる記述があり、我慢できず購入。 80年代の「メディウム」表紙が懐かしい。 書名に現れるように著者が描く怪異はユーモアを秘め、登場人物は困難な状況に前向きに立ち向かう。著者のお人柄かと思う。 そして、私はファンで居続けるのです。2022/06/05
Saku
14
何を置いても夢幻魔実也の妖艶さが堪らない。書いている年代によってタッチが違うのだがどの時代のものも好き。そして女性キャラの愛らしさ。福音温子とか神宮寺八千華とか手の目とか賑やかな性格の女の子に魅了されるのである。2023/04/06
Mark.jr
5
著者の作品の大きな魅力の一つとして、筆ペンで描かれた独特で優美な絵を挙げても、誰も異論を唱えないのではないでしょうか。本書は、そんな著者の初画集で、まさにファン待望の一品。逆に何故今まで画集がなかったのか、結構謎。収録されているのは近年の作品多めですが、チャンピオンで連載していた頃や、なんなら学生時代のものまで。割りと大きな変遷がある著者の絵柄の歴史を網羅しており、好みの絵もきっとあるはず。ページをめくると、むせ返るほどのインクが匂い立つ、そんな一冊。2021/08/04