らんぷの本
やなせたかし―メルヘンの魔術師90年の軌跡

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309727677
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0371

内容説明

やなせたかしは「てのひらを太陽に」の作詞者であり、雑誌『詩とメルヘン』の責任編集を30年間つとめ、多くの“やなせメルヘン”を世に送り出してきた。多彩、かつ膨大なやなせたかしの仕事の全貌を紹介する初めての本。

目次

生い立ち
『月刊高知』時代
漫画家をめざして上京
詩の才能が開花
ヒット作に恵まれず、悩んだ日々
『詩とメルヘン』を創刊
『いちごえほん』を創刊
アンパンマンで大ブレイク
ライフワーク
最近のやなせたかし

著者等紹介

中村圭子[ナカムラケイコ]
1956年生まれ。中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業。1984年より現職。現在、弥生美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

178
空を見上げて心きらめき、暗闇に映るたったひとつの星を掬い上げる。虹の輪を抜けた先にあるもの、愛を奏で優しさに包まれる。メルヘン。戦争から解放され郷里に戻った柳瀬嵩さん。月刊高知の編集に携わったことが、のちの詩とメルヘンやいちごえほんにつながる。人に歴史あり。見上げてごらん夜の星を、てのひらを太陽に、蕾がゆっくりと開花していく。そしてサンリオに出逢う。やさしいライオンがアンパンマンを生む。これからも私たちに笑顔を届けてくれることだろう。ほほえみがほほえみを生む。人生は喜ばせごっこ。ほほえむことを忘れないで。2024/03/20

へくとぱすかる

40
やなせさんの、メルヘン・絵画による詩的世界を、存分に感じさせる作品集。果てしない奥行きのある空間は、どこか淋しげでもあり、作者の心が求めている、理想空間のような気がしてくる。誰にだって、そういう世界はあるのかもしれないが、実際に作品に描ける人はまれにしかいない。アンパンマンを卒業した子どもたちが、青春を迎えて、再びやなせ作品に巡り会えるといいな、と思えてくる。2016/12/16

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

40
この本が出た時やなせたかしは生前で90歳で現役だった。60歳の頃は許されぬ恋をしていた事を知りびっくり。スーパー老人である。老後の余生を快適に…という願望を否定しないが、私も身体が動くうちはぎりぎりまで何か仕事をして稼ぎたいと思う。やなせたかしの人生順に作品を見ていくビジュアルブック。そのメルヘンの仕事を中心にしたというが、『週刊漫画times』の表紙や大人漫画の仕事もフォロー。一冊でミニ選集になっている。その膨大な仕事の一角ではあるが素晴らしい。以前行った展覧会で実物を見た絵もあり嬉しい。2014/11/14

きょーこ

27
アンパンマンの作者、やなせたかしさんが90歳の時に出版された。幼い頃の家庭の事情や戦争体験等からはじまる。漫画をかいたり、パッケージデザイン、雑誌の表紙、パットしない時代が長かった。詩を書く才能、ライフワーク、やなせさんの知らなかったことが詰まっていました。後半の詩と、絵は、とても励まされる。何度も読み返したい詩集になりそう。やなせさんの本を読みたいです。2016/03/22

anne@灯れ松明の火

18
県立で。待ち時間に。イラストが多く、あっという間に読める。眺めているだけでも楽しく、美しい。まだ出会えない、やなせさん自身が代表作という『やさしいライオン』のあらすじを知ることができた。ますます読みたくなった。2013/11/02

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