内容説明
長さや大きさが違って見える錯視図形。ある条件で見ると絵が現れてくるアナモルフォーズ。一つの絵が二つに見える多義図形。物を集めて人の顔を描いた画家アルチンボルドの世界。自分の眼が信じられなくなる不思議で楽しい遊びの百科。
目次
錯視の原理
アナモルフォーズ工房
擬人化された風景
空間のイリュージョン
視覚のトリック
アイ・トリック事典
アルチンボルドの世界
EYE TRICK by PHOTOGRAPH
寸借の視線
著者等紹介
種村季弘[タネムラスエヒロ]
1933年東京生まれ。東京大学卒業。ドイツ文学者。文芸評論家。『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(94)で芸術選奨文部大臣賞・斎藤緑雨賞受賞。『種村季弘のネオ・ラビリントス』(全8巻、98‐99)で泉鏡花文学賞受賞
赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
横浜市生まれ。武蔵野美術学校中退。画家、作家。前衛芸術家として63年に出展した「梱包と私製千円札」の作品が、翌年模型千円札事件として立件される。81年『父が消えた』(尾辻克彦名義)で第84回芥川賞受賞
高柳篤[タカヤナギアツシ]
1942年満州生まれ。東京大学卒業。カマル社『遊びの面白全書』編集・執筆スタッフ。88年没
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感想・レビュー
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wakabon
3
その昔『遊びの博物誌』なる本と展覧会でトリックアートに感化されて以来、この種の本には手が伸びるのだが、正直なところやや期待外れ。まず図版が別の本からのコピー(?)のせいか不鮮明で質が低い。種村氏や赤瀬川氏ほかの文章が収録されているが、それぞれの専門領域がバラバラなためか統一感が無く、添え物感が否めない。お手軽に作られてしまった一冊という感じ。同じ「ふくろうの本」シリーズの谷川渥『図説 だまし絵』は良い出来だったのに。2011/04/10
takao
2
ふむ2023/02/17
AR読書記録
2
種村季弘強化期間および『だまし絵』展(ああっ、Bunkamura会期終わってるぅ! 神戸か名古屋行かな...)観覧のための予習になるかなと読む。図版の置き方とかトータルなエディトリアル・デザインがいまいちで、よく見えない、わからないところもあるのは残念。個人的には三次元のトロンプ・ルイユが好きで、フランス旅行んときのどこやらの聖堂を思い出した。もし今後ヨーロッパ旅行の機会があれば、このテーマで巡りたいなぁ。...本の感想でなくなったな。2014/10/15
月と星
1
★★★★子どもの頃から、だまし絵隠し絵が大好き。アナモルフォーズからアルチンボルド、エッシャー、図地反転と、何度見ても飽きない。部屋に飾っておきたい。2012/08/28
うりん
1
本を斜めにして見てみると浮かび上がる絵だったり果物や魚で人の顔を表現してみたり芸術というのは奥深い。正解ってないもんね。身近すぎて描けない物でお札はあ~そうだな、自分も描けないやって思った。2012/02/06