内容説明
『本物そっくり』であることの驚きと魅惑。視覚の不思議をめぐる、日本ではじめての本格的な「だまし絵」概論。幻想・偽装・変装・錯覚…従来の「だまし絵」観を一変させる貴重な図版多数収録。
目次
序 本物そっくり
建築空間の偽装
蠅と貼り紙
加速するゲーム
壁龕と変装
棚の現象学
描かれたカーテン
表層の戯れ
状差しという意匠
ぶらさがるオブジェ
これはだまし絵ではない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
18
のっけからいわゆるエッシャーのようなトリックアートは厳密にはだまし絵ではない、とかましてこちらの固定観念を揺さぶってくれる。だまし絵を享受することとは本物そっくりに描かれた絵を、さらにそれをだまし絵と知った上でその技巧の戯れを楽しむのが核心なのだという。むしろ現代だと、道路に大穴を描くとかあの手のトリックアートがまさにそのもの。建築との配置の妙も含め、ありとあらゆるリアリティレベルとその自己言及を駆使したメタゲーム。この極めて先鋭なジャンルが美術史の初期から長くあり続けているのも驚き2014/11/03
takao
1
ふむ2021/08/03
glee_monomi
1
「だまし絵とはこういう物だ。」という固定観念を上手く壊してくれた本。 絵を見るのが楽しくなる。
obst
1
だまし絵って、トロンプ・ルイユっていうらしいです。2013/01/02
読み人知らず
1
だまし絵大好き。トリックアート大好き。ふふん。楽しいなあ。2007/09/08